あなたには帰る家がある 最終回もかっこいいのはユースケ・サンタマリア
ついに最終回でしたね。なんでここまでかけ離れたかってぐらい原作無視な展開ですが、まあ、ここまできたら仕方ない。
別のものとして楽しみましょう。
結論から言うと、木村多江とユースケ・サンタマリアは夫婦に戻り、中谷美紀と玉木宏はよき友人になる選択をします。
男二人は復縁を望みますが、女の出した結論は違ったということ。
ぎりぎりの状態になって「やっぱりこの人のことを好きか?」ってことも重要なんですが、もっと影響したのは、新しい関係や世界にチャレンジしたいか、それとも元さやに戻り安定した生活を送りたいかということ。
木村多江は平穏な選択をし、中谷美紀はチャレンジを選ぶわけです。
キャラがそのまま反映した選択です。
しっかりした仕事をもっているかどうかもこの選択には大きくかかわってくる。女性も働くことが大事というか、人生を変えていくってことですよね。
そこまで表現したい感じではなかったけど。
最終回でぐっときたのもユースケ・サンタマリア。
エレベーターに四人で閉じ込められ、本音をぶつけ合うのですが、ユースケ・サンタマリアが木村多江に復縁をせまる感じはぐっときました。
ちょっと胸キュン。
胸キュンで数字がとれるということで、学生ものからアラサーものまでドラマでは胸キュンシーンをこぞって挿入していますが、それらが大袈裟すぎでしらけることが多々あります。
しかし、今回のユースケ・サンタマリアのシーンは、それほど狙ってないにも関わらず、ちょっと良かったですね。
言葉も大袈裟なものはなく平凡なものの羅列なんですが、リアルというか、正直というか、芯をとらえているというか、ぐっときた。
ユースケ・サンタマリアの演技力もあると思います。ちょっとぶっきらぼうで朴訥な感じも良かった。
もともとの声も影響するんだよね。
復縁したユースケ・サンタマリアですが、木村多江を非常に大事にします。
結果、木村多江は家庭内で暴君化します。
優しい口調で姑をいびったり、ユースケ・サンタマリアに感謝の言葉を強要したり、なかなかのキャラ変。
これには息子も苦笑い。
でも、平和にまとまって良かったです。
ここの家庭はハッピーエンドのほうが似合います。これまでが不幸な感じだったので。
一方、比較的普通な家庭を築いていた中谷美紀と玉木宏は、玉木宏は中谷美紀に未練たらたらで、中谷美紀は未練もあるけど、もう一度やり直すのは、ま、いっかってな感じで終了。
さばさばと終わっていきます。
まあ、こっちのほうがリアルかな。
今は離婚がそれほどめずらしいことじゃないし、離婚しても結構そこそこの人間関係を続けたりしてますしね、子供がいたら。
こっちはグレーな関係で終わったことがリアル感が醸し出していました。
平凡なほうが壊れやすいってことかもしれない。
特異なもののほうがいざとなったら強いんですよね。
平凡、特異なんていうのも他人の評価だし、本人たちが幸せならそれが一番なので、木村多江とユースケ・サンタマリアのほうの夫婦のほうが、ながーい目でみたら幸せな夫婦なのかもしれません。