いい年なのにテレビっ子!

テレビの感想や芸能ネタなどのつぶやきリポート

あなたには帰る家がある 浮かび上がる木村多江の強さ、ユースケ・サンタマリアの弱さ

思った以上にドロドロしてまいりました。

不倫がバレるかバレないか、バレたとしてもそれをお互いにぶつけるのかぶつけないのか、みたいなことをたらたらやるのかと思ってたんですが、違いましたね。

バレたあとの二組の夫婦のごたごた、修羅場までを詳細にやっていくみたいです。

ドロドロしてるんだけど、こういったことをつぶさに表現すると、どっか間抜けというかおもしろいことになる。

そういったコメディ感も演出していて、ちょっと笑えたりもします。

あまりドロドロ、ネチネチばっかりしてもね。

でも、恐ろしいと思わせたいのか、本人たちは真剣だけど傍から見たら滑稽ってことを強調したいのか、いまいち中途半端になっています。

中谷美紀と玉木宏の夫婦は不倫の事実を受け止め、やり直そうとしています。

一方、ユースケ・サンタマリアと木村多江の夫婦は、木村多江の不倫の事実をユースケ・サンタマリアが受け止められず、苦悩していきます。

木村多江は「バレたな」とどこか開き直っているのに対し(というか、そうなってしまっても玉木宏への気持ちがおさまりません)、いざとなったら妻を手放したくないユースケ・サンタマリアは、妻の不貞を責めることができません。

それで怒りの矛先が玉木宏夫婦(主に玉木宏)に向かいます。

中谷美紀夫婦はもうすべてを忘れてやり直したいのに、これから問題を浮き彫りにして膿を出そうとしている木村多江夫婦に絡まれて、いまいち前に進めません。

ま、仕方ないですよね。

片方の夫婦が苦悩しているときに、一方の夫婦だけ「吹っ切れたー」で明るく前進していったら、そりゃおもしろくないに違いない。

それでも普通は他人の家と自分の家を区別して、我慢して物事を進めるものですが、ユースケ・サンタマリアがちょっと曲者なだけにそれもしない。

来週は木村多江が率先的に動きはじめ、もっとドロドロするようです。

このドラマの木村多江のキャラって好きなんですよね。

ああいった大人しいのがいざとなったら一番怖い、みたいに表現されていますが、「大人しいから」とハナからなめてかかってる周囲のほうが悪いと思うんですが。

大人しい=軽々しく扱ってもいい、厄介=めんどくさいから持ちあげて丁重に、みたいなことがあっちこっちで起こってますが、そういった風潮のほうがよっぽど腹立たしい。

このドラマの木村多江みたいに、大人しい人って、気が弱いんじゃなくて、我慢強くて頭がいいケースも多いと思います。

だからユースケ・サンタマリアも惚れてしまっているわけです。そして、いざとなっても妻を切れない。

木村多江のキャラを、「いざとなったら怖いよね」と思うか、「あんなふうに軽んじられたらキレて当たり前だよね」と思うか。

この反応の違いで、その人間の人に対する態度みたいなものがわかるかもしれません。

「いざとなったら怖いよね」なんて言ってる人間にはなめられないほうがいいかもしれません。

その人はたぶん、大人しいと思ったら、適当な態度をとるタイプの人間だと思います。

そんな相手には、厄介者ぐらいに思われていたほうが、きちんと対応してもらえるはず。

木村多江のキャラを怖がるか、理解を示すか・・・どっちの反応を示すか、周囲の人間の反応をうかがうのも楽しいかもしれません。

 


ひなた