いい年なのにテレビっ子!

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モンテ・クリスト伯 最終回でも目立っていたのは稲森いずみ

ついに最終回でしたね。最後は二時間。

二時間にすると視聴率がいまいちになってしまうのでは・・・という懸念が見事に的中し、視聴率はふるわなかったようです。

ざんねん。普通に二回放送したほうが盛り上がったと思う。でも、ま、仕方ないか。

最終回は復讐を成し遂げていくディーンフジオカ、復讐される側の人間の崩壊(おもに高橋克典の家の崩壊)が描かれていました。

おディーン様はおおむね復讐を成功させますが、一番取り戻したかったもの、山本美月は取り戻すことができません。

山本美月はまだおディーン様のことを好きなことは確かですが、その愛のカタチは昔のものとは変わっています。

それを確認したディーンフジオカは深い絶望につつまれ、焼身自殺を図ります(死なないけど)。

ざっとこんな感じで予想通りの展開(最後は山本美月との「愛」が問題になる)でしたが、演出が良かったせいか、ディーンフジオカの演技もなかなかのものに見えました。

でも、他の人がやったらもっとすごいドラマになったかもねとも思う。

最後まで残念なコメディータッチだったのは高橋克典。

おディーン様に復讐され、すべてを失います。

そして、最後は壊れちゃって、小さなスコップ片手に自宅の庭をガシガシと掘りはじめます(三つ揃いのスーツ着たまんま)。

隠蔽=埋めるという行動を繰り返してきた(息子は二度埋めた。しかし、二度とも息子、死なず)高橋克典を皮肉った演出でしょうが(ほんとか?)、ちょっと伝わりづらかったかな。

それにしても、漫画チックな演技のため(演出の狙いかな)、いまいちな様子になってました。

只野の印象が強すぎちゃって。

役がつくってたしかにありますね。米倉涼子がドクターXを拒み続ける意味が少しわかった。

でも、松嶋菜々子がミタを拒む理由は納得がいかん。もう一回ぐらいやってもいいじゃんって思ってしまう。

さて、モンテクリスト伯ですが、ラストの4回ぐらいしかじっくり見てないんですが、おディーン様の周囲の人間の描写がいまいち浅く感じられました。

このドラマの残念ポイントです。

しかし、そのなかでものすごくしっかり描かれていたのが高橋克典の愛人、稲森いずみ。

産んだばかりの息子を高橋克典に奪われ、殺されかけます。しかし、息子は死んでいません。

大きくなった息子と恋仲になってしまう稲森いずみですが、「息子と寝てしまった」なんてぬるい悩みはもたず、息子が生きていたという希望を得て、生き直します。

そして、最終回では再び高橋克典に息子を殺されかけますが(息子は赤ん坊のときと同様、ディーンフジオカの秘書に命を助けられる)、おディーン様の助力により息子はまた生きのびます。

息子の無事を確認した稲森いずみは高橋克典に復讐を果たします(テレビカメラの前で克典の悪事を暴露)。

稲森いずみの母親としての物語は丁寧に描かれていたと思います。

稲森いずみの演技もすごく良かったし。母親役とは相性が悪そうなイメージでしたが、そんなことなかったですね。

山口紗弥加も息子を思い(遺産を残したい!)、毒殺を繰り返す悪女を熱演してましたが、こちらの母親より、稲森いずみの母親のほうがずっと重く、深く描かれていた分、最終回では稲森いずみのほうに目がいきました。

山口紗弥加のプチトマトくわえながら目ん玉ひんむいていた演技もすごかったけどね。

 


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