モンテ・クリスト伯 高橋克典との過去があるためにディーンフジオカにいたぶられる稲森いずみに注目
初回の数字が異常に低かったというモンテ・クリスト伯。
脚本が黒岩さん(僕のヤバイ妻)なのに、そんなに内容がひどいってことがあるのかなと思ってたんですが、ずっと視聴してませんでした。
なんとなく箸が進まなくて。なんとなくね。やっぱり時間帯が問題なのかな。
木10って一週間の疲れがたまった頃で、テレビの視聴に向かないんですよね。
ということで、ずいぶんお話は進んでいるようですが、やっと視聴しました。
で、感想は・・・おもしろいじゃん。数字が低いとは思えないほど、内容は充実してます。
ディーンフジオカの復讐劇(復讐がうまくいくであろう)ということはわかっているんですが、見ててそれなりにドキドキハラハラする。
さわやかなディーンフジオカが「これからひどいことするよ!」ってな感じで微笑んでいるのは、なかなか面白い感じ。
でも、復讐鬼ってキャラにはやっぱりいまいちはまりませんが、あまり陰惨な感じになっても視聴者はついていかないので、これでいいのでは? と思います。
注目なのは稲森いずみ。
ディーンフジオカが復讐する相手、高橋克典の恋人だったために(子供まで産んでいる)、ディーンフジオカに翻弄されます。
現状でもぜんぜん幸せじゃない稲森いずみが、本人には非がないのに、過去に絡んだ男のせいでディーンフジオカに痛めつけられます。
薄幸な役です。
復讐される側の人間は、それなりに「まあ、やられるわな」という感じがするのですが、唯一、稲森いずみだけは事件に巻き込まれた感じで、「あーあ、過去には高橋克典におもちゃにされ傷ついたのに、今度はその過去のせいでおディーン様にいたぶられるのか」と同情をひきます。
でも、この踏んだり蹴ったりな役がなぜか稲森いずみにぴったりなんです。
旦那との関係は冷え切り(政略結婚だった)、時々気晴らしで若い男(それも複数同時。3Pですよ)を買ったりしてる稲森いずみ。
かわいそうな感じなんですが、本人にもそれなりにクレイジーなところがあります。
静かなんだけど、狂気がある、そんな役が稲森いずみにぴったりです。
きれいだからはまってるところもあります。
稲森いずみ、ほんとに若々しくお美しいです。
メンテナンスも完璧なようで、頬とかパンパンに膨らんでます。弾けんばかり、というか、ちょっと弾けすぎだろって感じ。
張りだけでいえば、二十代にも勝るものがあります。
それが不自然っちゃー、不自然。でも、その不思議さが役にはプラスに働いてます。年齢を感じさせず、ミステリアスになっているんですよね。
稲森いずみの役はそれなりに年をとった役なんですが(子供が青年になっているので)、老けていたらこの役はできません。
なぜならおディーン様の企みで、稲森いずみは実子である青年といい仲になるから(二人は自分たちが親子とは知りません)。
お色気シーンもこなさないといけないので、老けてるわけにはいかないのです。
こんな感じで、中盤の肝になっているのはディーンフジオカにいたぶられる稲森いずみです。
登場場面も多く、山本美月なんかよりよほど存在感があります。
何より不幸になっていくいずみが見ていたい・・・そんなふうに感じさせるものがあるのです。
女優さんってすごいですね。人の不幸は蜜の味でも、人が不幸になっていく姿はあまり見たくないもの。
それを見たいと思わせるものがあるんですから。
途中参加でもぜんぜんわかる内容なので、興味を持った方は一度視聴することをおすすめします。