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花のち晴れ ヒロイン感の薄さを演技力でカバーする杉咲花&全世代を惹きつけられる中川大志の王子様っぷり

一回目を半分ほど視聴して挫折したドラマだったんですが、三回目をちらっと見て、おもしろいんじゃんと視聴復活しました。

最初に挫折したのは、C5のしょぼさ。

平野君以外が誰もかっこよくない&かわいくない。これで大丈夫か? と思っていたんですが、数字も案の定良くなかったようで・・・

コケて終わるかと思いきや、数字も改善しているようです。

内容が盛り上がってきたからでしょう。

最終的には杉咲花と平野くんがくっつくことはわかっているドラマなんですが、出演者をみてみると、まず気になったのは杉咲花の華のなさ。

ヒロイン感が足りない。こうやって見ると井上真央って特別かわいいとか美人とかじゃなかったけど、ヒロイン感がありましたよね。

でも、大丈夫。杉咲花には演技力があります。これでヒロイン感のなさを十分にカバー。もともと演技の人で、こういった学園ものにはまる人ではないんですよね。

相手役の平野君はかっこいいんですが、ややヘタレという変わったキャラです。

松潤のようなカリスマ性の濃い強引強気キャラではありません。

しかし、このちょっと弱め&優しめなキャラがいいんです。平野くんにもこれがはまっている。

松潤と同じようなキャラにしたら絶対にこけてたと思う。

平野君が弱めということで、杉咲花との恋愛が等身大というか、リアルな感じになっているんですよね。視聴者にはこっちのほうが「せつない」と響くと思う。

さて、本作の大本命はメインのこの二人ではありません。杉咲花の婚約者、中川大志です。

とにかく中川大志がかっこよくて、しゅっとした王子様にドハマりしてます。

中川大志のすごいところって、同年代の女子のみならず、上の世代(かなり上の世代も)の女子たちもきゅんとさせるものをもっているところ。

もともと同年代にもてるというより、年上のお姉さまと並ぶとしっくりくるタイプなんですよね。

その魅力が本作で爆発しています。でも、年齢的にも見た目的にも学生服はギリギリというところです。

青年な体を無理矢理制服に押し込め(十分に熟しているのに学生コスプレ)・・・キュン。

そんなHさに反応する人もいるんでしょうね(いないだろう)。

三回目をちらっと見て、おもしろいと思ったのも、中川大志の王子っぷりでした。

集団でいじめられる杉咲花を助け(アクションシーンもスマートでした)、抱きかかえていく。

それを平野君は何もできずに見送ります(ヘタレなヒーロー)。

定番中の定番ヒーローシーンです。でも、やっぱりおもしろかった。

定番がきっちり成立してた。このシーンでこけてたら、このドラマは完全に失敗してたと思います。

杉咲花のいじめられっぷりもよかった。やっぱり演技力って大事です。

いじめのシーンってクレームになりやすいようですが、でも、いじめのシーンってやっぱり数字をもってるんですよね。

それもこのドラマが証明していました(三回目から数字が改善)。

こういったことを通じ、婚約者といいつつも遠慮がちだった二人の関係(杉咲花&中川大志)も一気に進展していきます。

四回目ではかなりくっついていましたし、今後も二人の胸キュンシーンには期待がもてます。

ありえない坊ちゃん嬢ちゃんたちが集まる非日常的な学園の恋愛モノに位置付けられる本作ですが、意外に脚本がおもしろい。

杉咲花は金持ちから庶民に転落したアルバイト女子なのですが、金持ちの婚約者、中川大志にごちそうされたりすると、その食事と自分のバイトの時給を照らし合わせたりして、二人の関係はもう無理(身分が違いすぎる)だと悩んだりします。

転落した金持ちとして、元の婚約者との身分違いに悩むというのは当然あると思うのですが、その際に、「この食事は時給に換算すると・・・」ってやるところが妙にリアル。

ずっと貧乏人だったような思考回路をもっています。これが視聴者には共感できる。上手いやり方(脚本)です。

また、平野君を好きな真矢愛莉(杉咲花にいろいろ嫌がらせする。かわいいけど、絶世の美少女の役はちょっと無理)のセリフが秀逸でした。

平野君に対し、「憎んでても自分のことを忘れてないで」とか「考えていて」とかぶつけるのですが、それに対し平野君は「クソだな」とかなんとか返します。

男ってほんとに幼稚。女のほうが複雑で大人ですね。

高校生でも恋愛がよくわかってます。憎んでても忘れないで、ってなんかユーミンの曲の一節のようですが(実際ありますね)、でも、これって真理ですよね。

憎んでようが、嫌ってようが、恋愛関係だと、相手のことを考えるほどに印象は強くなり、その人の中に深く刻まれるんですよね。

会社の嫌いな人とかだったら、単なる憎しみで終わるんですけど(離れたらすっぱり忘れる)。

女子高生といえど女子はそれがよくわかってるんですが、男子はそんなことはちっともわかってないわけです。

その場のめんどくささのみを感じ、「うざい」とか「クソだな」で済ましてしまう。高校生の男子でなくても、こんな感じですけどね、男って。

恋愛において、男はいつまでも子供なわけです。

平野君の幼なじみ、真矢愛莉は平野君が杉咲花に夢中なことを痛感し(いろいろ嫌がらせして思い知らされる)、すっぱりと平野君を諦めます。

このあたりの頭の良さ、行動の早さも女子っぽい。

最後に平野君に抱きかかえられながら、雨の中「大好きだったよ」と言うシーンはなかなかにせつなくて、女子の共感を得たのではないでしょうか。

ばっちりな演出でした。中川大志が杉咲花を助けるシーンといい、肝になるキュンシーンを外さない演出は見事です。

一回めちゃくちゃ落ち込んで、すっぱり吹っ切る。悲劇のヒロイン感を十分に楽しんだ後に復活! 

いかにも女子的な行動ですが、区切りをつけるにはとても良い。

賢い方法です。そして、なんと杉咲花が平野君とくっつくように世話を焼くようになるようです。やや突飛な展開ですが、ドラマとしては楽しくなりそうです。

今後の流れとしては、飯豊まりえが平野君にアプローチしはじめて、周囲が右往左往するようです。

飯豊まりえは好きなので活躍してほしい。

飯豊まりえのキャラとか演技力ってこういった学園ものにはぴったりだと思うし、いいキャラになるのではないでしょうか。

また、今後は高岡早紀の出番が増えそうです。杉咲花と義理の息子、中川大志の関係を邪魔する存在として。

しかし、高岡早紀と中川大志が並ぶと義理の親子の関係というよりは、もっといかがわしいHな感じに見えてしまうんですが・・・(これは高岡早紀の過剰な色気が問題だと思われる)

最初はどうかなといった感じでスタートした花のち晴れですが、俄然おもしろくなってきました。

視聴者も増えるんじゃないでしょうか。内容にも期待ですが、内容のおもしろさに伴いちゃんと数字があがるのか、どこまであがるのか、そういった点にも注視したいです。


それでもまた恋をする~ほんとのかぐや姫の物語~