いい年なのにテレビっ子!

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新宿シャンソン/星屑スキャット PVは蒼井優主演で、白石和彌が監督、プロデューサーはリリーフランキー

月曜から夜ふかしでミッツさんが宣伝してたPVをYouTubeで視聴してみました。

蒼井優主演ということで、ちょっと引き込まれます。

蒼井優って、田舎っぽいださい感じも出せるし、このPVで演じてるような都会に疲れたすれた女みたいなキャラまで演じれて、幅がひろいというか、単純にうまいです。

このPVではほとんどセリフなし。

表情としぐさで、ダメ男を忘れられない新宿の場末の歌姫を演じています。

けっこうはまってました。赤いドレスも似合ってたし。

すれてるけど、男に一途なところのある純な女ってところがちゃんと見えた。

PVではゴールデン街など、新宿の風景が出てきますが、華やかさはゼロです。場末の感じたっぷり。

これがなんともいいんです。

うらぶれた風景がちょこちょこと挿入されます。

蒼井優が酒を飲んでいるお店も、どことなく寂しい感じというか、古いすたれた感じがあって、なんかいい感じ。

なんか、ノスタルジーっていうか、哀しいっていうか、曲にもあっていてせつない感じがにじむ。人間臭いんですよね。

PVでとくに印象に残ったシーンは、ゴールデン街の入り口で男に誘われた蒼井優が、相手の中年に対して煙草をふうーっと吹きかけるシーンと、蒼井優が薄暗いバーでカウンターの中のメイリーさんと談笑しているシーン。

メイリーさんの「人生なんてね、いいときもあれば、悪い時もあるんだから」というセリフが印象的です。

妙に説得力があった。

メイリーさんの演技は初めて見ましたけど、ナチュラルで良かったです。

星屑スキャットが歌う曲も、どうしようもないダメ男を愛し、その男を忘れられないダメ女の心境を歌っているものです。

星屑スキャットの三人の歌声はどれも力強く(最近の若い歌手の歌声とは違い、声がちゃんと前に出てて、言葉が明瞭)、でも、美しさ・個性もあり、絶妙に融合しています。

曲調はふるーいムード歌謡のような感じで、こちらも古さとせつなさをにじませます。

70年代、80年代が懐かしくなるような内容ですね。

古いけど、こーゆーちゃんとした歌が流れない昨今では、かえって新鮮に響きます。

ろくでなし男を想う歌詞もなかなかなものだと思ったら、歌詞はリリーさんだったんですね。さすがです。

昔の男を想う女の心情を短い単語を並べることによって見事に表現していました。

この曲が収録されているアルバム「化粧室」、ちょっと興味をもちましたが、売れるんでしょうか。

ミッツさんは私財を投じているらしいし(夜更かしで言ってた)、売れるといいですね。


化粧室