いい年なのにテレビっ子!

テレビの感想や芸能ネタなどのつぶやきリポート

先に生まれただけの僕 一番キャラがいいのは風間杜夫&井川遥と西田尚美におちょくられる高嶋政伸がおもしろい

このドラマ、一番キャラがいいのは荒川良々ではなく、風間杜夫です。

荒川良々が出ると、たいていそのドラマの中で一番キャラがたってしまうのですが、今回は風間杜夫に負けてます。

さすがベテラン。芸の力を見せてくれます。

風間杜夫は櫻井翔の右腕となって学校変革に手を貸してくれる事務長なんですが、櫻井翔の恋人、多部未華子と甘味処でおしゃべりをする仲だったりもします。

公私ともに櫻井翔をがっちり補佐(茶々?)というか管理しています。

いきなり校長でやってきて、学校にビジネスの理論をちょいちょい持ち込む櫻井翔に反発することなく、優しくサポートする懐のデカさもあります。

しかし、おばちゃんのような下卑たところもあり、櫻井翔&多部未華子&蒼井優の三角関係に茶々をいれたりもします。

今回も、多部未華子が婚約指輪をまだもらってないことを蒼井優にもらします。

これを聞いた蒼井優は櫻井翔にやんわり「それはまずくないですか」と指摘。

櫻井翔は慌てて婚約指輪を下見に行きます。

「余計ないことしちゃった」と落ち込む蒼井優。とてもいい人ですが、三角関係において男を勝ち取れるタイプではありません。

こーゆー人にはもっといい人がきっと! と思いたいんですが、現実はそうではありません。

時間がたった後、あの時汚い手でも使ってあの男を手にいれておけば! と思うに違いない。それぐらい出会いって貴重なんです。

さて、そんな蒼井優にお熱なのが瀬戸康史。こちらもいい人なんですが、まあ、恋愛は下手。女子はときめかない見当違いなアプローチを繰り返します。

今後、どうなるのか。

櫻井翔&多部未華子ですが、多部未華子がぐらぐらと揺れ始めます。

会えない&櫻井翔が知らない世界(学校)にとっぷりはまりこんでいるから。

それぐらいのことで長い付き合い&婚約がぐらぐらと揺れることはないと思うんですが(相手がまともな男なら)。

しかも、この二人は遠距離恋愛は経験済みです。

自分も仕事してて(忙しい)、離れても別れなかった実績もあって、こんなに不安になるって謎です。ドラマを盛り上げるための設定か? と思ってしまう。

蒼井優の存在におびえすぎで、まとまるものも壊しそうなこの雰囲気。ドラマならではですが、楽しいです。

平山浩行は相変わらず多部未華子に強引にアプローチ中。

登場シーンが少ないのにオラオラな発言が多くて印象が悪い役です。平山浩行、かわいそう。

さて、恋愛模様より楽しいのは家庭でボロカスに扱われる高嶋政伸。

次女は櫻井翔の学校を受験すると言い張り、話も聞いてくれません。

長女はアルゼンチンに留学すると言い切り、こちらも話に応じてくれません。

そんな高嶋政伸に対し、妻、西田尚美も急に家庭に参加して家族と話しようと思っても無理ですよ~といった感じでサポートゼロ。

どころか娘たちの気持ちを尊重している様子。

ずっと子供を見ていた妻、西田尚美(高嶋政伸は仕事一本で家庭はおろそかにしていた)は、大きくなった子供たちが自分たちの思い通りにはならないことを十分にわかっていて、見守るポジションにたっています。

だから余裕。

いきり立つ高嶋政伸をおちょくっていたり、楽しい妻です。高嶋政伸の家庭のシーンが楽しいのは明るい妻、西田尚美のおかげです。

家庭でも相手にされてない高嶋政伸の相談相手はなんと学校の保健室の先生、井川遥です。

二十歳の息子を持つシングルマザー(夫とは死別)井川遥は、子育てでは高嶋政伸の先輩。

高嶋政伸に対し「櫻井翔(自分の部下)が校長の学校に(娘を)入れたくないんですか?」とビシバシ思ったことを言います。

これにいちいち反応して凹む高嶋政伸。

会社を出れば妻や相談相手の同年代の女子たちにコテンパンです。

この高嶋政伸がいじめられてる様子が楽しい。

高嶋政伸って昔はホームドラマで情けないってゆーか、弱い役が多かったような。記憶違いかな。

それが最近は怖いというか、ちょっと怒る系の役ばかりになってきていたので、久々に負けてる感じの高嶋政伸をみて、そうそう昔はこんな感じだったはずと懐かしくなりました。

Mっぽい役のほうがはまってる感じもするんだけど。

今後も西田尚美や井川遥におちょくられる高嶋政伸が楽しみです。

でもって、今回のあらすじですが、ある男子生徒が実はプロ棋士を目指していたことが問題になります。

特進クラスから普通クラスに落ちることになった男子生徒。

その男子生徒はプロ棋士になるべく猛勉強してて、学校の勉強を全くしてなかったということが発覚。

父母と先生たちで無謀な夢をあきらめさせようとしますが、男子生徒に全く才能がないかといえばそうではありません。

結局は男子生徒に21歳でプロへの道がたたれたら、その後大学受験して軌道修正すること&高校は卒業することを約束させ、この男子生徒の夢を尊重することにします。

0.01%の夢にかけたい! なんて若いときにしか思えないことです。

それがわかってるから、みんな簡単に握りつぶせない。

追いたい夢にプロ棋士を設定してくる脚本のうまさは抜群です。

21歳である程度の位置にいってないとプロへの道がたたれるという棋士の仕組みをうまく物語にいかしてましたね。

21歳、そこからやり直すにはまだまだ十分な年齢です。

ちょっとスタートが遅くなりますが、40あたりになればそのぐらいのハンデは消化できているはずです。

こういったリアルを落とし込んでくる脚本って、最近のドラマではなかなかないからはまっちゃいます。

 


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