先に生まれただけの僕 登場シーンは少ないが、多部未華子の芯の強い感じにぐっとくる
このドラマ、完全に従来の学園ものとは違ってきました。
普通の学園ものだと、生徒のひとりひとりの事情をすくい上げ、それに先生が介入していき、解決していきますよね。
そして、先生が生徒たちの信頼を得ていき、学校に不信感をもっていた生徒たちも明るく前向きになっていって・・・そういったストーリーが展開されます。
ピックアップされる生徒たちもこれからという若手のイケメン俳優だったりして、内容はともかく(というかワンパターン)華やかです。
しかし、この学園ドラマにはそういった華はありません。
生徒の問題より学校の改革に重点が置かれています。これがおもしろいと個人的には感じるんですが、他の人はどうなんだろう。
数字が厳しいってことは、他の視聴者は従来の学園ドラマを求めているのかも。
このドラマ、学校を舞台にしてますが、やってることは組織のリストラってゆーか、会社物語なんですよね。
若いのに性格もよく、仕事のできる櫻井翔(はまっている)が会社の一部門を上と揉めながら、立て直すというお話。
そりゃあ今までの学園ものとは違ってきます。
学校改革を進めようとする櫻井翔。これに若い教師たちが賛同しはじめます。
古参の教師たちはこれが気に入らない。年齢的には中間に立つ井川遥も改革に賛成します。
学校の中でも校長(櫻井翔)を支持する層と支持しない層ができはじめ、このごたごたも学園ものというより、会社ものといった感じ。
櫻井翔は学校の授業を変えようとし、1年2年はその対象としますが、3年は卒業間近ということで、これまでの授業を続けることに。
これが問題へと発展していきます。
新しい授業が楽しいと喜ぶ1年2年。
この様子を見て3年はおもしろくありません。自分たちだけはずれをひかされたと不満がつのり、部活で後輩をいじめる3年も出てきます。
こりゃいかんと櫻井翔は3年を呼び出し、まずは謝罪。
しかし、世の中の理不尽(当たりはずれ)はこんなもんじゃないと生徒に説きます。
こういったことを受け入れ、どう生きていくかが大切と話す櫻井翔。
ここへ現れたのが櫻井翔を敵視する上司、高嶋政伸。
学校を立て直せとは言ったが、こういった指導は求めてない高嶋政伸。激怒して学校をあとにします。
今回はこんな感じで終了。
と~~ってもおもしろかったです。今シーズン一番おもしろくバランスがとれているのがこのドラマかもしれません。
内容もちゃんとありますしね。
さて、登場シーンは少ないのですが、多部未華子がやっぱりいいです。
大人しいながらも、高嶋政伸にかみつくなど、芯の強い感じがよく出てます。
櫻井翔にプロポーズされ、「ほんとに」と聞き返す感じもぐっときました。せつない。
微妙な女心とか弱さがぎゅっと凝縮されていて、短いシーンでも印象的でした。
このドラマ、何がすごいって演技のできるひとをこれだけてんこ盛りに集めてるってことですよね。
お金もかかってるんだろうなあ、でも結果が伴ってるもんね、そんなふうに思いながら視聴できるドラマです。
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