先に生まれただけの僕 家庭では妻、西田尚美に負ける高嶋政伸が楽しい
これまでずっと学校問題、会社問題に取り組んできて、家庭っぽい雰囲気とは無縁だったこのドラマですが、高嶋政伸と西田尚美の娘が櫻井翔の高校に行きたいといいだしたことから、高嶋政伸の家庭がクローズアップされることに。
ホームドラマっぽい展開が楽しめました。
高校&高校生を扱うドラマであまりにも家庭が無縁だったので、これぐらいはあったほうがいいかも。
西田尚美は高嶋政伸の上司の娘にあたり、とても天真爛漫。
娘に言うことを聞いてもらえない高嶋政伸をおちょくったりして、とても楽しげな人です。
西田尚美にぴったりな役。
年はちょっといっててもかわいらしく、優しさもあり、頭も悪くなさそう、そんな役。
高嶋政伸は会社では威圧的で皆に恐れられていますが、家庭では何の力もありません。
上司(専務)の娘と結婚した(つまり逆玉ですね)せいかもしれません。
それでも、部下の平山浩行には、櫻井翔から多部未華子を奪え、俺も西田尚美のことは先輩から奪ったんだと葉っぱをかけます。
えらそうな人間のやりそうなこと。
自分のやってきたことがすべて正しいと思ってるから、ナチュラルに人に強いるんですよね。
いい死に方しないタイプです。
多部未華子&蒼井優&櫻井翔の三角関係も盛り上がってきました。
なんと多部未華子が蒼井優に接触。
それも後をつけて、喫茶店でつかまえて、お話しするという、大人しそうな外見とは裏腹な大胆な行動。
バリバリのキャリアウーマンがしそうなことです。
自分の婚約者だということをしっかりアピールしてマーキング。
これにちょっと凹む蒼井優。
温室(学校)育ちの先生が、丸の内あたりの大手企業に総合職(たぶん)で勤める女にかなうわけがありません。
エグイ戦い。
そんな蒼井優にも瀬戸康史が一生懸命アプローチしてるのですが、蒼井優はこれにはあまり乗り気ではありません。
でも、今後櫻井翔をあきらめた蒼井優が瀬戸康史で手を打ちそうな気がする。
ま、それはいっか。
さて、今回、学校で勃発した問題は学年成績トップの女子が一回り年上の男と卒業したらすぐに(大学に進学せず)結婚すると言い出す騒動。
シングルマザー(でも省庁に勤めるエリートママ)に育てられた彼女は、優秀ではあるが、幸せな普通の家庭への憧れが強く、人生の選択肢を狭めようとします。
これを先生や母親らが一生懸命阻止するというまっとうなお話。
最後に母親に娘が抱きつくシーンは泣けました。
あんなラスト中のラストに泣きのポイントをもってくる(そして外さない)なんて、やっぱりすごい脚本です。
来週から、学校問題ばかりでなく、多部未華子、蒼井優、櫻井翔、平山浩行(場合によっては瀬戸康史も)らの恋愛模様も動き出すようです。
こちらもおもしろく描かれそうです。
この脚本、人間を描くのがやっぱりうまい。
笑いもちゃんとちりばめられていてすごいと思います。
序盤で感じた通り、笑いあり、リアルあり、ヒューマンありといったように死角なしの構成で進んでいます。