きみが心に棲みついた(最終回) 父殺しの罪をあっさり母、岡江久美子にきせる向井理
ついに最終回、吉岡里帆と桐谷健太はどうなるのか・・・と見始めたのですが、メインは向井理でした。
向井理がどうしてあんなにひねくれたのか、吉岡里帆にひどいことをし続けたのか、それを回収する(視聴者に納得させる)回。
ということで、結局最後は吉岡里帆と向井理のカップリングで話が進行します。
最終回でやっと向井理の父を殺したのは誰かがわかります。答えは向井理。
母、岡江久美子に暴力をふるっていた父を包丁でぐさり。
「おまえがやったんだよな」と高飛車に母、岡江久美子に罪をなすりつけます。
夫にDVされて耐えてたら、息子が夫をぐさり、そんでもっておまえが罪をかぶって刑務所行けよと息子は当たり前のように宣言。
岡江久美子、踏んだり蹴ったりです。
自分の浮気を隠蔽するために息子の顔を変える(整形させる)といった悪行を確かにしたのかもしれないが、この仕打ちはきつい。
ってゆーか、ここまで我慢してきて(整形とかも笑顔で承諾してきて)、一気にストレスを爆発させる息子、向井理が怖い。
倍返しという言葉を思い出しました。あれもTBSだったね。
そんな母、岡江久美子が亡くなります。
そして、桐谷健太は向井理に吉岡里帆と結婚すると宣言(実際は吉岡里帆と桐谷健太は別れてます。でも二人の共依存の関係を断ち切るため)。
(ドロドロしているとはいえ)関係の深い母と吉岡里帆、二人とのリレーションを失い、向井理は絶望。
母校で自殺をはかります(大学の部室でまさかの練炭自殺)。
ここに都合よく吉岡里帆が到着。食い止めます(正確には吉岡里帆も死にかけて桐谷健太が助ける)。
そして、向井理は一命をとりとめたものの失踪。
なんじゃ、そらと思っていたら、場面は一年後。
吉岡里帆と桐谷健太が(超)不自然な形で街で再会します。
ものすごい無理矢理な再会シーンでしたね。
吉岡里帆は裸足でまき散らした私物を回収(街でだよ。なにがあった?)してるところに、吉岡里帆が脱ぎ散らかした靴をなんだ、これと桐谷健太が拾って、二人が再会。
次のシーンは結婚式です。
まあ、いいんですけど、結局まるくおさまったんなら。
無茶な展開をイーガールズのエンディングテーマをかぶせてうやむやにするというやり方で着陸。めでたしめでたしでドラマは終了しました。
見終えてみると、結局、母との関係に問題を抱えた(同じような傷を抱えた)二人、吉岡里帆&向井理がお互いに強く依存していたというトラウマ物語になってました。
吉岡里帆のトラウマからの脱出物語ともいえるが。
向井理はちゃんと母(家族)との関係の闇から抜け出せたのか。そのあたりは謎のまま終わりました。
しかし、向井理はいろいろあって性格悪かったんだねで終わりましたが、ひどかったのは石橋杏奈の扱い。
わがままで気が強くて、立ち直りも早い(吉岡里帆の結婚式では売れっ子となった漫画家ムロツヨシにアプローチ)。いや~~な女のまま終了です。大損な役。
反対に得なキャラだったのは鈴木紗理奈と瀬戸朝香。
年をとってる(先輩社員)キャラながら、性格の悪いところを演じることはなく(鈴木紗理奈は口は悪いが)、年はいっててもとてもきれいということをアピールし続けて終了。
主演の吉岡里帆が性格が不安定すぎて美味しくないキャラだったのに、脇は結構おいしかったですね。吉岡里帆の敵に転じることもなかったし。
最後の最後で吉岡里帆の性格が激変しないのが良かったです。
やっぱり若干おどおどした感じが残ってた。あれが良かった。
終わってみたら、キャラまで一新、別人みたいに明るくなっちゃったではドラマとはいえ、さすがにリアリティに欠けます。
いろいろあって、最後は予想通りのハッピーエンドにまとまったきみが心に棲みついたでした。
↓↓無理矢理な展開はこの曲でうやむやに↓↓