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きみが心に棲みついた 吉岡里帆にさんざん登らせといて、急に梯子を外す桐谷健太

きみが心に棲みついた、最終回に向けてラストスパートです。

案の定、向井理は悲しい境遇に傷ついてひねくれ、周囲に毒をまき散らしていただけで、その心は癒しを強く求めていて、吉岡里帆のことが本気で好きだったという流れになってきました。

ああ、そうですかという感想しかない。

二十歳も大きく超えて、家族関係から生じたトラウマに振り回され、周囲にさんざん悪行を重ねている男(向井理)に同情する人はどれぐらいいるんだろうか。

もし、そんなひとがいるなら、それはよっぽど人がいいか(幼いのかもしれない)、同じようにトラウマに振り回されているかのどちらかではないでしょうか。

向井理の場合、悪行の質が悪いからな。感情的にやったというには、あまりにも巧妙で陰険だし。

あれに同情するのは難しい。

今回は、向井理が子供時代にいじめられていたり、母親、岡江久美子から整形をさせられたり(自分の不倫相手の男の顔に似てきたから)といった向井理をかわいそうに見せようシーンの連続だったんですが、ちょっと出すのが遅かったかなといった印象。

ここまで向井理の「悪役」が固まった後では、なんの意味もないシーンになってしまっていました。

そして、これも予想通りですが、ここにきて向井理は吉岡里帆を本気で好きだったという流れになってきました。

しかし、桐谷健太に夢中で向井理を全く振り返らない吉岡里帆。

当たり前です。何度もストリップさせられた挙句、それを録画してる男なんて、新しい男が出てきたら単なる黒歴史として葬られるに決まっている。

それにしても、向井理は吉岡里帆を脱がせまくりましたね(ほんとは向井理が、というよりはドラマのPとか数字の欲しい大人たちでしょうが)。

結果、向井理が脱がせ癖のあるドエスみたいになってしまいました。

吉岡里帆に無視され、未練をにじませはじめた向井理、来週は素直に吉岡里帆に気持ちをぶつけるのか。

そんでもって、今週は桐谷健太も駄々をこねはじめました。

ここまで何があっても吉岡里帆をサポートしてきた桐谷健太ですが、ここにきてさすがに疲れが出てきたのか、二人の関係にギブアップです。

会社で向井理を追い落とす機会を得た(向井理にパワハラ、セクハラの疑いがかかった)吉岡里帆ですが、向井理にトドメをさしません。

これを聞いた桐谷健太、「やっぱりおまえあいつが好きなんじゃ~ん」と気持ちが折れ、吉岡里帆に別れ話を切り出します。

向井理のことは吹っ切れていると主張する里帆。

しかし、桐谷健太は依存している相手を理から自分に変えようとしているだけなんじゃないかと里帆を受け入れません。

ここまでかなり異常なシチュエーションにも心が折れなかった健太、ここにきてギブアップです。

よく戦った、もういいよ。そんなふうに思った視聴者もいるはず。

いままでの受け入れが異常だったもんな~と思う人もいるでしょう。

ここまで神のようだった健太。

最終的には再び吉岡里帆との関係を復活させるのでしょうが、今週のプチ反乱はちょっとおもしろかったです。

ひねた見方をすると、ラスト前にひと波乱ぶちこんどく~という制作側の意図が見えますが、それもご愛嬌。

予想通りの展開をわりと楽しく見せてくれる「きみが心に棲みついた」の終盤に満足している視聴者も多いのではないでしょうか。


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