いい年なのにテレビっ子!

テレビの感想や芸能ネタなどのつぶやきリポート

隣の家族は青く見える 一気に揉めて一気に(円満に)鎮火していきそう。深キョンの職場の冷たい感じだけはリアルだった

これまで比較的穏やかに進んできたのに、一気に各家庭がごたごたしてきました。

最終回を見据えての流れでしょうが、ちょっと構成がおかしいというか、これだけ一気に揉めなくてもって思う。

少しずつ小出しにしたほうが良かったのでは?

全家庭が一気に揉めるのではなく、少しずつ揉めるタイミングをずらせば良かったのに。

これまで退屈な展開だったので、ちょっと散らしたほうが見応えがあったなと思う。

一気にやると薄まりますしね。

ということで、深キョンと松ケンは再び「妊娠のためにどこまでするのか」で戦争勃発。体外受精をきっかけに勃発してました。

でも、どうせ(夫婦仲を)立て直して、妊娠成功するんでしょ? という目線で見てしまうので、この夫婦はいまいち見応えがない。

次に高橋メアリージュンがいきなり母親もどきになってしまった家庭。

こちらはメアリージュンが(母になるのは)嫌々ながらも悪い人間ではないので、着実に平山浩行の息子と絆を構築していくというハートウォーミングな展開になっていて、こちらも平和すぎ。

一気にぎすぎすしてきたのが、真飛聖と野間口徹の夫婦。

金を稼げる体裁のいい仕事に再就職してほしい妻とやりがいのある仕事に就きたい夫の対立を描いてます。

う~ん、ありがちな構図。ってゆーか、すぐに考えつきそうな設定。

それゆえか、この二人の口論も予想の範囲内に収まってしまってます。

小粒な内容。

もっと揉めてほしいのが真島秀和と北村匠海のカップル。

真島秀和の母親、田島令子に二人の関係がバレてしまい、真島秀和と田島令子の関係に亀裂が入ります。

でも、男二人の絆はかえって固まる展開に。

田島令子が自身を責め、妊娠中にいらいらしてたのがいけなかったのか、ぎりぎりまで働いていたのがいけなかったのかと口にするところはちょっとリアルでした。

そういった問題ではないのに、ああいったことを思う母親って多そう。

田島令子のかわいそうな感じ(人によっては愚かだとみるでしょうが)だけが印象に残り、ゲイカップルの苦悩感はあまりありません。

そのあたりは相変わらずさらっとしている。

今週、最もリアルだと思ったのは、深キョンが不妊治療していると職場で告白した際の周囲の反応。

上司(店長?)だけが「頑張れ! 協力するよ!」と盛り上がっていたのに対し、シフトで大変さを強いられることになる周囲は困り顔。

協力したい思いがないわけではないでしょうが、皆、個人の事情を抱えているもの。

自分のことでいっぱいいっぱいだったり、「なんでこいつだけ(優遇)?」みたいな思いがあるのでしょう。

子育てとか妊活とか、子供に関するキーワードを口にされたら、今の職場って周囲は何も言えない。

大変だなと思うけど、自分だって恵まれた状況にあるわけじゃない。そんななかで、たいして仲良くもない人を思いやることはとても難しいことです(そうなるかならないかは職場全体の雰囲気にかかってます。個人の力では改善が難しい)。

もうひとつ言ってしまえば、このキーワードで周囲を黙らせることができるってことがわかってて、それを逆手にとっている人も少なくないのが現状。

妊婦さんや子育て中の母親にハラスメントをする職場もあれば(これもこれでどうしようもない)、優遇しすぎて周囲を泣かしている職場もあります。

昔と違って今は個々人の事情を職場に持ち込みやすくなっているので、それによって起こる余波も様々で、長く企業勤めしてきた者でも何が正解かわかりません。

ただ、ひとつ言えることは昔は「仕事」と言われたら何も言えず、いろんなものを犠牲にしたり、泣かされたりしてきた世代の者は、個人の事情を盾に自分の権利や立場ばかりを主張する年下の人間にどうしても同調できないということ。

対立するとかってわけではないんですが、なんの疑いもなく自分の気持ちや事情だけで突っ走れる様子を見てると、ああいった親が育てた子供ってどんなふうになるんだろうとちょっと怖くなります。関わらないで済めば問題ないですけど。

このドラマ、変にドロドロさせたくないのでしょうが、こういったところをきちんと表現しなかったのは明らかなマイナスだったとおもいます。

いっそ深キョンを専業主婦にしとけばよかったのに。

そんな不満もありますが、最終回までしっかりチェックします。


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