いい年なのにテレビっ子!

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やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる 神木隆之介と田辺誠一が対立

脚本は、「ナオミとカナコ」「CHEF ~三ツ星の給食~」の浜田秀哉さん。

最近では、フジテレビの爆死枠、木10をよく担当されている先生です。

なので、数字的には結果をいまいち残してないのですが、内容はとてもいいものを書く方です。

個人的にはとても好き。

重厚なものも、ライトなものも書ける。話運びが上手いと思います。

スペシャルドラマの人間の証明は素晴らしかった(鈴木京香主演)。

で、本作ですが、中学校のこじれた問題を法律で解決すべく学校に設置されたスクールロイヤーの神木隆之介が主役です。

この方、よく口が回る。活舌と声の通りがめちゃくちゃ良くって、長台詞も完璧にこなします。早口なのにちゃんと細部まで言ってることが明瞭。

これってすごいのでは?

弁護士が早口で長台詞をはくという共通点でリーガルハイの堺雅人を思い出しました。

そう、あれと若干被るんですよね。でも、こちらで扱うのは子供のこじれた問題。いじめ問題とかが多くて、内容は暗いところもある。

初回では先生がいじめられてしまい、そこを神木隆之介が登場。

モンスターペアレントを法律でねじ伏せようとして、ちょっと揉めますが、いじめられていた教師は救われます。

おかしなことには徹底的に法をもって戦おうとする神木隆之介に対立するのが、学校の問題は信頼関係で解決したいと主張する田辺誠一。

信頼とか愛情をもってしても通じない相手にそんな甘いことを言ってる田辺誠一のほうが視聴者にとっては遠い存在。

「やってやろうぜ~」という神木隆之介のほうについ心が傾いてしまいます。

といっても神木隆之介も好戦的なタイプではなく、これは仕方ないという相手には法をちらつかせるという常識人です。

リーガルハイみたいにおもしろおかしな弁護士ってわけではないので、キャラは被らないのか。

見せ場はやはり神木隆之介が法をもって相手をやりこめるシーンだと思います。いじめのシーンとか見せられても、別に楽しくはないし。

神木隆之介が法を通じ、病んでいく先生を助けるドラマと言ってしまえば簡単なんですが、セリフがおもしろいので見応えがあります。

それにしてもいじめのシーンを見えてうんざりするのは、個人的な能力の強弱ではなく、立場的な強弱をうまく利用したものが勝っている点。

初回では、モンスターペアレントの母親を利用して、娘が学校でやりたい放題なわけだが(先生をいじめる)、強い立場に立ってる人間って結局、こういった背景の事情をうまく利用してるだけなんですよね。

馬鹿ほど、そういったことを利用している自分が優れていると調子にのるのが腹立たしい。

で、それを見てる視聴者はみんないらいらして神木隆之介を応援してしまうわけです。よくできたシステム。

このドラマ、そこそこはやる気がするんですが、どうでしょう。学校の弁護士っていうのも新しいし。

浜田先生のドラマは内容のわりに結果が悪いということが多いので、またそうなってしまわないか、ちょっと心配です。

 

↓↓本文と関係ないけど、いい曲


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