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オトナ高校 竜星涼、松井愛莉など、先生側が意外におもしろい

政府のお達しで処女や童貞を卒業するために学校に通ってねというあり得ない設定が受け入れられないのか、内容はわりとおもしろいのに視聴率は厳しいことになっているオトナ高校。

設定うんぬんの問題もあるのかもしれませんが、裏の日テレの強さにやられてる感じですよね。

あっちはマツコ会議&有吉反省会。かなり数字をもっていってます。

でも、このオトナ高校、中身は結構おもしろいんです。

チェリート(エリートのチェリーくん)の三浦春馬はコメディな演技もばっちりこなしているし、脇の高橋克実や山田真歩もいい味を出してます。

美人で仕事もできるのに都合よく扱われまくっている女、通称スペアの黒木メイサも処女には見えないが、痛い感じは結構出ている。

黒木メイサって個性的な美人だから、いい年して処女みたいな突拍子もない設定もなぜかはまっちゃうんですよね。

普通の美人じゃそうはいかないところ。

このドラマの弱さって、三浦春馬のキャラがいろんなドラマやマンガで使い古された設定で、ちょっと見飽きた感が出てしまうこと。

何か他のドラマとか映画で見たことあるようなキャラだなと既視感が強い。

エリートでかっこいいのに童貞で、そのことに対しても「いつでも卒業できるはず」とプライドが高いままだが、結局卒業できずに苦戦して、自分の弱さや駄目さを認め、それを乗り越えていく・・・

ありがち。

おもしろいんですけどね、小理屈をひねくりまくる感じも。

でも、今までこすられまくってきたキャラなんですよね、結局。

それに対して、意外に新鮮なのが先生たちのチーム。

とくにいい味を出しているのが、小悪魔キャラで三浦春馬をおちょくりまくる松井愛莉。

松井愛莉ってこんなに演技うまかったっけ?と思うほど役にはまってます(たぶんそんなにうまくない。今回のキャラがドはまりしてるだけ)。

にこりと笑う姿は可愛らしく、それほど毒もはかないのですが、裏の考えはしっかりあって頭の良さも見せます。

性格がいいのか悪いのか、よくわからないグレーな感じが出ているのもマル。

キャラ的にはこれも良く出てくる設定。

主人公をおちょくるうちに、主人公に興味をもちはじめ、やがて惹かれていく(んじゃないかな。そうなるんじゃないかな・・・)。

やっぱりこのドラマ、ちょっと予想通りに進みすぎる(進みそうな)ところが敬遠されて、数字がいまいちなのかもしれません。

男性の先生である竜星涼もいい感じ。

ちょっとキザで細身のイケメン、でも口は悪く、童貞や処女を見下した発言をすかした態度で繰り返します。

登場人物の中で実は一番マンガチックかもしれません。

三浦春馬とかより、キャラの設定は濃い。

ちびまる子ちゃんとかに出てきそうなキャラなんですよね、あの色男系のすかした感じが。

それを体現できる容姿と演技力が実は地味に素晴らしい竜星涼です。

ということで、処女や童貞が右往左往する姿より、それをいじくりまくる先生たちに注視したほうが、このドラマは楽しめると思います。

見たことないひとはちょっと見てみると、意外とはまるかもしれません。


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