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ラブリラン 演技が下手なのに要所要所でせつない感じを出せる不思議な中村アン

中村アンって好きなんですよね、女優として。

演技が下手なのに、「切ない」って感じをしっかり出せるんです。

演技に長けていても、このせつない感じを出せない人はいっぱいいるのに。

ほんとに不思議なんですけど。

ラブリランでは中村アンはおどおど女子を演じてます。これが下手。

吉岡里帆もこのおどおど女子を演じていて大批判をうけてました。

それなのにどうしてこのキャラをもってきたのか?

ストーリー展開のため、中村アンはおどおど女子であるべきなので、これは仕方ないんですけど。

で、おどおどの演技ですが、吉岡里帆のほうが上手かったんですが、吉岡里帆ってせつない感じがほぼほぼ出なかったんですよね。あちらも恋愛ドラマでしたが。

こっちの中村アンはそれとは逆で、演技は下手なのに、ここぞって部分でせつない感じがちゃんと滲みでてます。出汁のように。

脚本がいいのかな(たぶんそれもある)。このあたりは女優さんの個性にかかっているのかも。

内容としては単純で、三十で処女、十五年間も年上の幼馴染み(大谷亮平)に片思いしてる地味女子の中村アンが三か月の記憶を失います。

そして、目覚めると、彼氏(古川雄輝)どころかセフレ(市川知宏)までいるイケてるリア充女子になっていて・・・というもの。

そりゃあ大谷亮平みたいな年上の幼馴染みがずっとそばにいたら、周りの男が馬鹿に見えて、他に気持ちがいかないってのはわかる。

大谷亮平ってちょっと濃いけど、なかなかいないぐらいの二枚目ですからね。

でも、普通の女子なら、そんな思いがありながらも適当な彼氏を作って、処女をすて、なんなら結婚までして、生活をしていくはず。

ときには、幼馴染みを思いながら彼氏に抱かれるぐらいの荒業を使ったりしてね。それができない不器用な中村アンはず~っと彼氏なしなわけです。

で、覚えてないけど、彼氏になっていたのが古川雄輝。

子供のようなフェイス、ボディなのに長身、低音ボイス、憎まれ口と2.5次元な王子様がぴったりな方です。

最近売れる人ってこうなのか~と感心してしまう。昔とは明らかに売れてくる人のキャラって変わりましたよね。

草食系というより、無機質がすぎて、人間離れしてます。匂いとかするのかって思ってしまう。

でも、総合的にみると、やっぱり一般人にはないかっこよさはあるわけですが。

さらにもうひとりイケメンが来ます。これが市川知宏。三人の中では一番正統派のかっこいい兄ちゃんだと思います。大谷亮平より若いしね。

この市川知宏が「自分はあなたのセフレ」と言って中村アンを悩ませますが、実は市川知宏は古川雄輝に恋してます。

不毛な片思いをしているという共通点があることで、市川知宏と中村アンは今後もつながりをもっていくようです。このあたりの設定はちょっとおもしろい。

こんな感じで内容は平凡といえば平凡。

三か月の記憶を失うという設定は意外におもしろいけど、こういったちょっとファンタジーちっくなもの(もともとこれが嫌い)って、最近多いのでちょっと食傷気味かも。

同じ日テレでタイムリープものやってたしね(トドメのキス)。

ファンタジーに走りまくって女子のこころを見せられないでは完全にこける内容ですが、このドラマ、その点は大丈夫なようです。

中村アンが「こんな女、誰も好きになるはずないじゃない(でも、記憶を失っている間に男ができていた)」と言って泣くシーンや、市川知宏にシンパシーを感じて抱きつくシーンはちょっとぐっときました。

女子心を表現するということで、いろんなドラマがコケまくってますが、このドラマでは意外にそれがうまくいってます。

今後もこの点をキープできれば、結構評判になりそうですが、どうでしょう。

最近はドラマのこういった中身より、どういったあらすじかに焦点ばかりが当たっているので(あらすじに惹かれないと視聴者がつかないので)、いいものを作っても好評を得るのは難しいけど。

ラブリラン、ちょっと期待したいです。

 

↓↓古川雄輝が出てるらしい↓↓


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