義母と娘のブルース 麻生祐未のいいおばちゃんっぷりが微笑ましい
ああ、綾瀬はるかのラストの腹芸がなかったらなあ・・・
そう思ってしまいました。残念。あれはやりすぎでしたよね。
あそこが好評って話もあるけど、個人的にはあそこまでに構築した世界観があれでぶち壊しになったと思う。
脚本家も本意で書いた部分ではないのでは?
22時台のドラマですからね。マスに向けるものなので、わかりやすーい部分(ダサい部分)も盛らないといけません。
クリエイター泣かせやな。
ということで、真面目一筋のエリートキャリアウーマンがなんでもかんでもに対し仕事目線で対応し、ちょっととんちきなことをやっていくというドラマでした。
予告通り、期待通りの流れでした。サプライズなし。
でも、おもしろかったです。
義理の娘との関係構築を仕事目線・仕事理論でやろうとするので、ちょっとおかしなことになってしまうというべたな展開でしたが、思ったほどやりすぎず、かといってずれてないかといえば大幅にずれているといった具合でいい線をついて展開していきました。
正直、予想よりもずっとおもしろかった。
アクションづいていた綾瀬はるかの、久々のアクションなしの抑え気味の演技もよかった。
義理の娘に結婚を許してもらうために、好かれるのではなく、メリットを提供する(いじめを解決してあげる)というマンガちっくな展開でしたが、綾瀬はるかの落ち着いた演技もあり、不自然にみえませんでした。
ただ、この時代に綾瀬はるかが三〇物産みたいな会社のスーパーエリート社員という設定がいささか古めかしいというか、無理があるというか、どうせこのあたりは好きに設定できたはずなので、もうちょっとネット系の会社とかにしてほしかった。
リアルさが出たと思うので。
いくら時代が変わっても商社で女子が出世、30代で部長職というのはリアルさに欠けすぎる。
綾瀬はるかは今後キャリアを捨てるようなので、そのキャリアをもっととんでもなくデカいモノに描いてほしかった。
どうせ語学力があるという設定なら外資系の金融とかって設定でもよかったのでは?
そっちのほうが女子の出世、若手の大出世もすんなり入ってきます。
ま、このあたりはもういっか。
気になったのは旦那の竹野内豊より、義理の娘をかわいがる近所のおばちゃん、麻生祐未。
いいおばちゃんっぷりが板についてきました。
この方、都会的な超いい女、みたいなポジションにいた方なんですよ。若い人は知らないだろう。
化粧品のCMとかも出てたはず。
同じような路線にいた大塚寧々はきれい系を保っているのに(年代が若干違うか)、麻生祐未はこっちのラインに進んだか。
松下由樹と近しいコース。
悪いってわけじゃないけど。いや、むしろどのドラマに出ても盛り上げてくれるので、素晴らしい女優さんだと思います。
脇役って大事だからね。
旦那の竹野内豊ですが、おちゃらけたいいお父さんを演じています。
豊もこーゆー役が増えたな。
さすがに「ただのいい男」は難しい年になってきたか。
若い大谷亮平(そんなに若くない?)も出てきたしね(この二人って似てるよね)。同じ事務所だったら、うまくコントロールできたものを(どうやって?)・・・
豊も無念に違いない。
ということで、綾瀬はるかがなぜ竹野内豊との結婚を選んだか、仕事を捨ててまで(まだ捨ててないけど)義母になったか、そういったことは初回では全く触れられずに終了。
二人のなれそめさえなかったもんね。
よく考えると、いろいろ材料をぶち込むはずの初回にしては、なんの伏線もなく、設定の説明もなく、あっさりしたもんでした。
それであれだけおもしろいんなら、次週以降にも期待がもてるってもんです。
来週も必ず見ます!