もみ消して冬(最終回) 山田涼介がちゃんと罪に問われるというオチが良かった。小瀧望がおもしろくてかっこいい
もみ消して冬、こちらも最終回です。
終わっちゃうの残念。くだらないけどおもしろかった。
内容も家族内のカーストで最底辺に位置する山田涼介が、それでも家族のために奮闘(住居侵入などの犯罪を)するというおもしろホームドラマの基礎をがっちり押さえていました。
最終的には家族の愛情までしっかり描いて終了(終盤ドエス弁護士の姉、波瑠が山田涼介に強く愛情を示しだします)。
最終回で意外だったのは山田涼介が警察に捕まること。
このドラマで山田涼介は家族の秘密を守るために、ちっちゃな犯罪を繰り返しますが、これまでは捕まりませんでした(というか、犯罪現場に警察は出てこなかった)。
このテイストで最後までいくんだろうなと思っていたら、最終回ではまさかのSIT(小瀧望ふくむ)登場。
逃げられないと観念した山田涼介は小瀧望に捕まえてもらいます。
大した罪を犯してないので(それも山田涼介は家族を救うためにやっている)、罪をつぐなう展開はいらないような気もするのですが、そこは違ってました。
山田涼介はすべての罪を自白し、ちゃんと罪をつぐないます(刑務所に入るほどではなかった)。
そして、家族の元へと戻ります。雨降って地固まるではないですが、家族関係も強固となり、めでたしめでたし。ハッピーエンディングとなります。
終盤で加藤諒が北沢家の実子(山田涼介と取り違えられた)として出てきました。
最後の最後で取り違え問題が出てきたのも意外でしたが、この相手が加藤諒というのも意外(ジャニーズなら納得だったんですが)。
加藤諒が出てくると、とたんにバラエティめいてしまいますね。
演技はちゃんとしてるのに、バラエティの色がつきすぎちゃってて、なんだかドラマから浮いてしまってます(役柄的にはそれでもOKだったんですが)。
実子が出てくることで、父、中村梅雀や兄、小澤征悦は「(北沢の子は)こっちでもいいんじゃん」ってな雰囲気になりますが、姉、波瑠だけは山田涼介に執着を見せ始めます。
そこで山田涼介を北沢家に取り戻すために(実験的にお互いの生家に戻る)、自分に惚れている小瀧望を利用し、山田涼介奪還を目指します。
このため、最終回ではこれまでになく小瀧望が出演。
おもしろかったです。小瀧望ってかっこいいのに三枚目がきちっとできていいですね。
あと、このドラマでは北沢家の長女、波瑠がとっても良かったです。(山田涼介に)厳しいのに、ちゃんと愛情もあって、変人なのに、人の痛みもわかる。
そういったキャラがよく出ていました。
もみ消して冬、静かな展開ながら、笑いあり涙あり(涙はほとんどないけど)のホームドラマで気楽に見ることができました。
このゆるさ、これぞドラマって感じ(トリックとか追わなくていいし)。
そんなにヒットしませんでしたが(視聴率的には)、個人的にはとっても好きなドラマでした。