いい年なのにテレビっ子!

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アンナチュラル(最終回) パズルのすべてのピースがきっちりはまっていくような素晴らしいオチ

アンナチュラルの最終回、ものすごくおもしろかったです。

これまでばらまいていた謎をすべてきれいに回収して終了。

なんだ、そんなオチかとがっかりするようなオチもなく(ただし、法廷で石原さとみの挑発にあっさり犯人がのってしまってゲロする様子は安易すぎた)、素晴らしい幕引きでした。

事件のトリックというか仕組みもよく組まれていたのですが、井浦新の恋人が被害にあってしまった理由(いったん井浦新と距離をとるため前向きに同棲を解消。そのため一人暮らしの物件を探したため不動産屋の犯人と遭遇)なども納得のいくもので、涙まで誘ってしまうというオプション付き。

完璧です。

このドラマを見ててふと思ったのが、脚本家以外に何人のプロットライター(脚本の下書きみたいなものを書くライターさんです)がかかわってるのかな? ということ。

これだけの事件のトリックを脚本家ひとりで全部考えているとは考えにくい。

プロットライターが全くついてないドラマもあると思うのですが、こういった事件ものでは事件のトリックなどを考えるライターやスタッフが関わっていることも多い。

ちなみにプロットライターは膨大な量の原稿を書いても(書き直し依頼がすごいから)、貰えるのは数万円とかって何かで読んだことがあります。

海外では脚本家とプロットライターが同等でギャラも変わらないらしい(ほんとか嘘かわかりません)。

日本では脚本家はある程度のものをしっかりもらっていると思いますが(特にゴールデンのドラマでエンディングに名前が出るような方々は)、プロットライターなんてそれだけではとても生活できないはずです。

脚本家が極端にもらっているということではなく(ライターさんやスタッフさんの案や要望をまとめ、視聴者にわかりやすいように組み立て物語にし、そこに人間ドラマまで組み込む脚本家の手腕はすごいものです。でも、ちゃんとできてない人も多いけど)、プロットライターがあまりにも軽視されているというお話。

どこの世界でも、ちょっとの差で膨大な収入の差が生まれるのは同じですが、こういったドラマを見ていると、絶賛されるのは脚本家だけなんだろうなあとちょっと疑問に思ってしまいます(野木亜紀子はすごいと思うけど)。

これでこのドラマにライターがついてなくて、全部脚本家ひとりで考えられたものだったら、ここまでの記述は何だったんだって話ですけど。

それはさておき、最終回は展開も早く(笑いはいつもより格段に抑えめ)、わかりやすく、文句のつけようがないものでした。

個人的には最後にずんの飯尾さんが出たのがうれしかった。

飯尾さんは飯尾さんのままで出演してましたが、なぜが十二分に成立していました。今後もドラマに出てほしい。

あと、犯人の動機(?)みたいなものが、自身が母親に虐待されていたトラウマみたいになってましたが、そこはちょっと平凡だったかなと。

あまりクセのあるひねりまくった動機でもしっくりこないのですが、最近この手の犯罪動機が多く扱われるなと思いました。


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