家政夫のミタゾノ 「いたみいります」の松岡昌宏の女装にもすっかり慣れた。新規加入で目立っているのは剛力彩芽ではなく、椿鬼奴
ミタゾノ、予想通りにシリーズ化しましたね。
おもしろいですもんね、ミタゾノ。
爆笑の連続ってわけじゃないけど、ほど良い。バランスの取れた構成のドラマです。
主題歌はTOKIOのリーダーが女装した島茂子の「戯言」。
曲を聞いたときは「なんじゃこりゃ」って思いましたが、こういった「裏」があったんですね。
もうおもしろきゃなんでもいっか。
テレ朝のチャレンジ枠ですね、この時間帯って。
「いたみいります」が口癖(決め台詞?)の松岡昌宏の女装にもすっかり慣れ、違和感がなくなりました。背が低かったら、いそうなんだよね、こんなおばさん。
目がつよすぎる感じといい、妙にリアルな中年女に仕上がってます。
そして、今回から加入したのは剛力彩芽ちゃん。
真面目で正義感が強くていい子なんだけど、人の裏が見えないおバカちゃん。
剛力ちゃんのイメージそのままの役柄です。無難にこなしてますが、見てるほうはおもしろくもなんともない。
ってゆーか、剛力ちゃん、見た目通りのイメージではなかったですね、恋愛相手が。
金持ちが悪いとは言いませんが、なんだかな~。
武井咲のTAKAHIROなんかよりずっといい男を捕まえてやる! みたいな根性というか心意気を感じたのは私だけ?
オスカーってそんなふうに感じさせる女が多いんですよね。菊川怜も絶対に米倉涼子よりは(世間的にステータスのある)いい男を! って思ってたような気がするし(結果間違ったチョイスになってますが。でも、ここは二人ともコケてるか)。
そんな女のど根性は嫌いではないですが、その先に幸せはあるのかい? と聞きたくなる。
若い女のいろんな思いやしがらみにがんじがらめになった結果の選択ではないのかといぶかってしまう。
叩かれても這い上がり、芸能活動で高めまくった自分自身を安い相手に売ってなるものか! みたいに思っているなら、そんな考えは早く捨てたほうがいいです。
幸せになれんよ。
いろいろと勝手な妄想だけど。
あと、剛力彩芽の場合、ファザコン色が強いですね。家族大好き、パパ大好きの剛力ちゃんにとって、年上のおじさまは心を許しやすい相手だったのかもしれません。
ちょっとゆがんでる気がするけどな~。
でも幸せの形は人それぞれだから、本人が満足してるならそれが一番なんだけど。わかっててもつつきたくなるのが芸能人の恋愛なんですよね。
で、ミタゾノの話に戻ると、新しいシリーズになって、ちょっぴりテイストが変わりました。
内容に救いが出てきたというか、明るさが出てきた。
前のシリーズでは、家政婦として入った家の家族の秘密をあばきまくったりして、家庭をボロカスにしまくっていたミタゾノですが、今シリーズでは、膿を出させた後で明るい方向へ導く、みたいなことをしています。
「めでたしめでたし」な要素が強くなってるんですよね。
個人的には以前のダークなミタゾノ(ただ家庭を崩壊させまくる)のほうが好きですが、ハッピーエンド要素が強くなったのは視聴者の要望を反映させた結果でしょう。
新シリーズだし、マンネリを防ぐためにも、これはこれでいいのかも。
「崩壊」だけをやっていたときより、たしかにその後に「再生」をプラスしたほうが、物語としての起承転結ははっきりしますしね。
ただ、それだけに終始してはおもしろくありません。
そのあたりもちゃんと考えられていたのが、矢田亜希子がゲストの回。
矢田亜希子と夫はいったんは壊れますが(ミタゾノがいったんは壊す)、雨降って地固まる流れで夫婦仲は再生します。めでたしめでたしです。
しかし、矢田亜希子は一回経験した「不倫」の楽しさから抜けられなくなってしまい、秘かにライトな不倫を繰り返しています。
そんなオチでした。
崩壊→再生だけでなく、崩壊→再生→崩壊をにおわす・・・そんな回も設けられていて、なかなかにひねりがあります(そうでもないか)。
ミタゾノって比較的年齢層が高い人でも楽しめる内容になってるんですよね。
20代より50代のほうが楽しめる内容です。
この時間帯でそれってどうなのって感じもありますが、23時台スタートじゃ、もはや深夜帯とはいえないか。
あと、新シリーズで一番気になったキャラは椿鬼奴。
家政婦仲間で出てくるんですが、奴さんのキャラがいいです。
奴さん、そのまんまで演じてて、演技とはいえないのかもしれないけど、女優としての椿鬼奴ってわりと好きです。
どんな役をやっても椿鬼奴が消えてないんだけど、それでもOKな役をチョイスしてるのがえらい(オファーしてる側がえらいのか?)。
できれば、ときどきモノマネも混ぜこんでほしいです。