突然ですが、明日結婚します 西内まりやが銀行マンというよりミーハーな読者モデルに見える
金融機関に勤める女、しかも総合職があんな流行りのメイクしてるわけがない。
そこは二歩も三歩も後ろにずらすように・・・
とゆーことで、新しい月9はじまりましたね。オープニングから突っ込みまくりでした。
でも、思ったよりはぜんぜんおもしろかったです。おもしろかったというか流れが早いので見ていられる。
ものすごい第一話から詰め込んでましたけど、二話目から急失速しないでしょうか。
下手したら三話分ぐらいの展開をコンソメの素のようにぎゅっとまとめていたので、ペース配分大丈夫か? って思いました。
ドラマの初回は重要ですからね。初回でこければ二回目以降からは見てもらえないので。厳しい世界です。
その気持ちはわかりますが、一話に詰め込みすぎじゃない?
それにしてももっと驚いたのは、これだけ展開があって、でも印象的だったりうなずけるようなセリフが皆無なこと。
原作が悪いの? 脚本が悪いの? 謎です。ってゆーか、こーゆー女子モノでセリフがダメってのは致命的かも。
コケるにおいがぷんぷんする。
展開に頼るしかないですね。でも、二話目以降もこの盛りだくさんを続けられるか、見ものです。
で、スタートから、ぎょっとしたことが。
いきなり、主人公の西内まりや以外は固まるって、家政婦のミタゾノのパクリ?
文字が立ってたりするのは校閲ガールで見たような気がするし、何より大したことない主人公の結婚観をあんなに頑張って紹介してどうする。
語りでさらっとやったほうがよっぽど印象的でした。いろいろと余計。
西内まりやが演技してるところを初めて見ましたが、思ったよりうまかったです。ポジティブサプライズ。
でも、ときどき自分のクセなのか、演技とは関係ないところでカッコつけみたいな仕草が出たりして、それは大きなマイナス。
若い男の俳優さんには時々いますよね。
女優さんではめずらしい。自分が好きなんだろうな~、そりゃこの見た目なら自信あるだろうしな~、細いし長いし~って感じで鼻白んでしまう。
若いからいいんだけどさ(うらやま~)。
西内さん、鼻筋が短いのか、鼻の下が長いのか、ちょっとアグレッシブに見えます。
すぐ喧嘩するキャラだし、おらおらな感じ。かわいくぶんむくれた顔も、ちょっと男子入ってる感じも・・・
脚本がそうなってるからだろうけど、急にスイッチが入って怒る演技が多くて、それがコントに見えたり、「うわっ、びっくりした。急に?」ってなったり、ちょっと冷めます。
銀行に勤める優秀な女子とかって、そんなに簡単にスイッチ入るの?
フランプールの山村さんは、普段の冷たい口調と優しいときの口調の落差が激しすぎて(極端になるのはたぶん演技慣れしてないせい)ツンデレというよりDVしそうな男に見えてしまう。
なんか容赦なさそうだし。どMかどSのどっちかしかないって感じですね。
西内まりやに対しても攻撃したり、なぐさめたり、また落としたかとおもったら雨の中待ち伏せしたりして・・・ディスったりもちあげたり、感情をゆさぶって懐に入るやり方は自己啓発セミナーまんまです。
こんなのにときめく女子って居るの?
アップダウンが激しすぎて「戸惑うばかりの、わた、し~(♪スローモーション BY中森明菜)」なんですけど。
そんな山村さんをめぐって西内さんと戦いそうなのが高岡早紀。
高岡さん、きれいでしたね。化け物ですわ、あの年であの見た目。ビューティフルモンスター。女優さんってすごいですね。
あと若い俳優さんと並ぶと沢村一樹のかっこいいこと。まだまだ現役でいけるよ、エロ男爵。
背高いし、頭小さいし、この人もクオリティはすごいですね。中身エロ男爵だけど(そこがまた良し)。
中村アンもちょこちょこと実績を積み、脇役ではもはや中堅。安定の演技です。
中村さんって、ちゃんと会社員に見えるんですよね。
あんな美人、実際居たらびっくりするけど、ぎりぎりひょっとしたら居るかもってラインを保っている。
メイクとかも今回地味で絶妙です。
ドラマとか役になじむ力が強い人です。
おもしろかったのは、店を営んでいる椿鬼奴。抜群でしたね。はまってました。演技もうまい。
飲食店をやっていてかすれ声って、なんともいいマッチ感ですよね。
ものまねもちょいちょいいれてくるし、このドラマのおもしろ担当は奴さんで決定。
変に女三人のトークでおもしろくしようとするより、奴さんのものまねのほうがよっぽど破壊力があります。芸の力ですね。
ドラマでは女三人(+草食系お坊ちゃま男子一人)のガールズトークをちょいちょい入れてくるんですが、これ、はやいうちに止めたほうが・・・
セックスアンドザシティ以降、日本のドラマでもなんとかおもしろいガールズトークをドラマで・・・ってゆー流れがあるんですが、ほぼほぼコケてます。
最近では鈴木保奈美や菊池桃子が出てた土曜ドラマでも失敗してましたね。
海外モノみたいに激しい下ネタ展開ができるわけでもないので、傷の浅いうちにやめたほうがいいかも。
やや成功してたのは、小泉今日子が出てた「最後から二番目の恋」ぐらいです。
それでもセックスアンドザシティに比べたら全然です。
あと、女三人と仲の良い草食系お坊ちゃま男子ですが、あの年齢あの体型の人をもってくるなら、いっそ芸人の諸見里にしてほしかった。リサーチ不足。残念です。
キャスティングが弱い、深夜番組みたいとかいわれてますけど、そんなこともないのでは?
高岡早紀に沢村一樹、杉本哲太に石野真子、でもって中村アンに椿鬼奴、脇役は十二分です。
メインの二人ですが、西内まりやもフランプール山村さんもスタッフがターゲットにしたい十代、二十代の女子には知名度抜群だろうし、これはこれでいいのかと。
これだと、問題はやっぱりキャスティングより中身ですよね。
とゆーことで、最後にあらすじを。
結婚したいのに長年付き合った彼氏にあっさりふられた(しかも自分の誕生日に。これって二十九歳のクリスマスでは?)西内まりや。
職場の中村アンたちに慰められますが、気は晴れません。そんななか職場の同僚の友達であるイケメン人気アナウンサー、フランプール山村さんと出会います。
いきなりキスされたり(山村さんが寝ぼけてやった)、結婚観をディスられたり、そうかと思ったら慰められたり、待ち伏せされたりして、まりやは一気に山村さんに心惹かれます。
でも、山村さんは非結婚男子。惹かれながら、好きになってはいけない! と自制するまりやなのでした・・・
一回目はこんな感じ。
あり得ない展開のオンパレードでしたが、それはそれ。ドラマだし。原作漫画だし。
ちょっとお近づきになった男子のために、部外者の立場で参加したパーティーで見ず知らずの男(山村さんに絡んだ男)に向かって水をぶっかけるなんてほんとにあり得ない・・・ですが、あのシーンが初回では一番の山場でした。
二回目からは西内さんや山村さんにちょっかいをかけてくる男女もいたりして、なかなかに乱れそうです。
やっぱりペース配分早くない?
でも、つまらなくなるよりはいいので、これはこれで良しでしょう。次回にも期待です。