サヨナライツカ 中山美穂主演の「蝶の眠り」は韓国でヒットするのか
中山美穂の主演映画、蝶の眠りが公開されました。
レビューをみると、思ったよりも好評のようです。
ミポリンがアルツハイマーに苦しむ恋愛モノと聞いていて、コケそうだなあと思っていたので意外。
こういったお涙頂戴ものの恋愛モノって、滑る確率のほうが高いし、滑ると思いっきり「見るんじゃなかった」って流れになるものですが、そうはならなかったようです。
良かったですね。中山美穂ファンとしてはうれしい。映画、見てみたくなりました。たぶん泣いちゃうな。
中山美穂のひとつまえの映画といえば、サヨナライツカだと思うんですが(違ったかな?)、この映画、内容はボロカスだったんですが、中山美穂のプロモーションビデオだと思えば、めちゃくちゃ優れた出来栄えだったんです。
とにかくミポリンが美しかった。
このころのミポリンはもう若くないです。肌も結構衰えてて、若い頃のハリはありませんでした。
でも、体の線は細く、なんというか、ちょっと枯れた色気みたいなものもあった。
花が散る前に最後の力を振り絞って咲く、みたいなきれいさがあったんですよね。
今のミポリンは肌の調子とか体の線とか、やっぱり衰えているし、おばさんに移行したミポリンになってます(それでも年を考えるとあり得ないぐらいきれいだけどね)。
でも、サヨナライツカの頃のミポリンって、まだぎりぎりミポリンなんです。落ちる前のツバキの花がいい色に濃く染まるような、一瞬の美しさがあった。
それを切り取った最後の映画ってことで、大変貴重なものに思います。
監督さんもミポリンをきれいに撮ることにものすごく注力しているように感じました。
それにこたえるようにミポリンも所作のひとつひとつが美しいんですよね。
すっと立っているだけ、とかベッドの端に腰かけ、背筋をピンと伸ばして座るだけでも、とても可憐だったり、華やかだったりします。
恋人、西島秀俊の婚約者の石田ゆり子が「彼と別れて」と言いにやってくるのですが、なぜかなかなか切り出さずに、二人(ゆり子と美穂)は船にのったりして、時間を共有します。
二人が並んで画面に映っている時間が短くないんですが、上品だけどダサくてぼってりしてるゆり子(別にゆり子が悪いわけじゃない。スタイリングのせいです)に対し、ミポリンはすっとしてて奔放で華やかな雰囲気を身にまとってます。
華やかなミポリン、ダサいゆり子を強調している節はありますが、単純に二人を比べると断然、中山美穂のほうが華やかだったっていうのがあります。
劣化知らずの石田ゆり子ですが、サヨナライツカの中では美しさという点では中山美穂に完敗してますね。
久しぶりに見たいなとアマゾンでDVDを検索したら、中古でも結構高かったです。
数年前はもっと安かったのに。誰の人気で高くなってんだろ? 最近の石田ゆり子ブームの余波かな?
この映画、繰り返しますが内容はズタボロなんです。
立身出世のために女(美穂)を捨てた西島秀俊は、石田ゆり子を嫁に貰い、狙い通りに成功するんですが、晩年、美穂のことを思い出し、涙します・・・やっすい内容。
そんなに何もかも手に入るはずはありません。
狙い通り、政略結婚の末に成功したんだから、それ以上何を望む。
贅沢というか、わがまますぎます。
秀俊がほんとにろくでなしでバカに見える映画です。
もっとどうにかならんかったのかって内容なんですが、まあ、中山美穂の美しさとか華やかさが救いです。
そんな中山美穂ですが、韓国では日本で一番有名な女優さんだとか(ほんとか?)。
ラブレターがかなり韓国で浸透しているそうです。
「蝶の眠り」は韓国ではヒットするんでしょうか。したらいいな~。
日本では良くてもプチヒット、プチロングラン程度でしょうね。
中山美穂は子供を捨て男に走ったというイメージがついてしまい、日本での人気はいまいちになってしまったので。
実際はそんなに単純な話ではないでしょうが、そういったイメージがついてしまったので仕方ない。
ミポリンも悪いのでしょうが、旦那が作家っていうのも、なんだか厄介だなーと思ってしまう。
作家って誰かを幸せにしたり、いい家庭を作ったりって生き物ではないんですよね。
作家性が強く、才能があればあるほどそうなると思います。
中山家のことはわからないですけどね。
いずれにしても、「蝶の眠り」が韓国でどの程度の集客をするのか、ちょっと興味があります。