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感情8号線(4) ごめんとあっさり浮気を認め、さらに続ける眞島秀和

う~ん、女子モノをなめるなと言いたい。
 
これじゃ、女子の痛いところをせつなくほじくる女子モノではなく、単なる昼ドラである。
だったらいっそメロメロしてほしい。
 
あと、二子玉のきれいな施設の中で、浮気相手とポカポカ殴り合いするとか。
 
真珠婦人じゃないけど、もういっそ笑いに走ってくれたほうが見応えがあった。
 
な~んか、ぬるいんだよね。
 
こんなぬるい状況に、現代の激しい時代をサバイバルしてる女子がひっかかるはずないだろう。
 
主人公、真飛聖は東京出身のお坊ちゃま(だと思われる)、眞島秀和と結婚して、一男一女をもうけている。
 
住まいは二子玉、持ち家(マンションか一軒家かは不明。マンションかと思われる)。
眞島秀和は実家も東京でお金持ち(のようだ)、会社もそこそこのところに勤めているよう(もちろん稼ぎも平均以上)。
 
たぶん学校(大学だけじゃなくて、高校とか中学もね)もいいところを出ているのでしょう。
 
見た目も良く、背も高く、都内の若い女子が結婚したい! とこぞって狙うタイプ。
おそらくその戦いに勝利したであろう真飛聖。
 
幸せな生活を送っているが、シャツについた残り香から旦那の浮気に気付く。
 
我慢の限界がきて(そんなに我慢してない。半年ぐらい)、旦那に浮気してんでしょと言うと、旦那はあっさりゲロりんちょ。
 
「ごめん」
さすがお坊ちゃま。素直でいいやつ。
 
それだけでいいじゃん。
この男の遺伝子を持つ子供ならちゃんと育つだろう。
 
それをラッキーと思い、旦那は無視して子育てにはげむのが正解。
しかし、この真飛聖はうだうだと思い悩みます。
 
旦那のことはちゃんと好きになったようですが、結婚するには絶好の獲物、逃してなるものかと結婚に持ち込んだはず(女子たちのくだらない戦いがあったんでしょうね)。
 
打算があった結婚で、しっぺ返しがこの程度なら、かわいいもんです。
 
自分の「打算」を棚にあげて、旦那ばかりを責めてもね。
 
好き+打算で自分と結婚した女にちょっと飽きて、身近な女に一瞬ふらついたとて、家庭を壊すわけではないし、この旦那さんは誠実なほうです。
 
二子玉で優雅に子育てして、きれいな生活して、自分はハイクラスって自覚もあって・・・
 
けっこう嫌な女だと思うんですが(全く感情移入できない。ってゆーか、理解できん)。
 
浮気をみとめ、謝った後も旦那は浮気を続けている模様。
このあたりはゲスい男ですね。
 
でも、お坊ちゃんっぽい。
 
金持ちで豊かに育つと、自分はちょっと人より悪いことをしても許される、大丈夫って思っちゃうんですよね(そこまで考えてないって? その考えてないところ=無防備さ、も豊かに育ったがゆえなのです)。
 
自分に対しては、超法規的なルールが適用されるべきって根性が身に染みてんですよね。
 
ドラマでよくある、偉い人の子供だから警察に捕まえられないって、あれのプチ版。
旦那はどうも自宅と職場も近いようで、家の近くで女と手をつないで歩いてたりして・・・(無防備すぎ)。
 
嫁はそれを見て、わなわなと泣きます。
夕暮れのキッチンで・・・(狙いすぎ)
 
それを慰めるBOYS&GIRLS(一男一女)。
この子たちがいれば、私それでもういい・・・
 
やっと正解にたどりつくわけです。
道程長すぎ。
 
なんでもかんでもそろってる旦那がいて、何不自由ない(ってゆーかハイクラスな)生活送って、何もないわけないじゃん。
 
その点のみリアル。
 
でも、こんなぬる~い悩みに現代の女子が同調するかな。
 
みんなもっとお金のことで苦労してたり(心配がつきなかったり)、恋愛でももっと切実な問題があったり、大変なはず。
 
こんなものすごくきれいなガラス細工に見えるか見えないかの小さな傷がついてる・・・みたいなドラマにぐっとくるはずありません。
 
平和で金持ちな層(しかも主婦だけ)は共感するかも。
こういったドラマを作りたいなら、もうちょっと女子モノを勉強してから作ったほうがいいのでは? といいたくなるような感情八号線。
 
でも、仕方ないかも。
 
こういったドラマや映画がつくられなくなって(ヒットしないから)久しいので。
恋愛ものといえば、みんな漫画原作の学園もの。
 
フィールコミック(だっけ? 祥伝社だっけ?)でヒットしたような女子モノ(大人女子の恋愛。性的なシーン多々あり)の映像化はここ数年ストップ中(していてもヒットなし)。
 
もうそういった物語を制作するノウハウに欠けてしまったんでしょうね。
 
久しいからこそ、そういった分野で優れたものが出てくればたちまちヒットしそうなものですが・・・それも甘いかな。
 
ここまで消えてしまった分野を復活させるのはきびしいか。
 
制作側の意図はわかりませんが、消えつつある女子モノの良作を復活させたいというつもりなら、もうちょっと内容を頑張ってほしかったと思う第四回目でした。