いい年なのにテレビっ子!

テレビの感想や芸能ネタなどのつぶやきリポート

CRISIS アクションまでばっちりこなす、意外に器用な新木優子

おもしろいと話題になっているCRISIS、ちょこっとずつ見たことはあったのですが、ちゃんと視聴したのは初めて。
新木優子がたくさん出る回でラッキーでした。
 
「ラブラブエイリアン」では正統派の性格の良い女子を演じ、「100万円の女たち」では一見アホに見えるが頭のよい大女優の役をうまくこなしている新木さん。
 
どちらかというとゆる~い役がうまい印象があったので、元ハッカーの警察の特殊班の人間というシャープな役はできるのかなと思ってみてたのですが、意外にも器用に役をこなしていました。
 
アクションシーンも結構激しいものをこなしていて、見応えがありました。
女子が下手なアクションをすると、筋力がないせいで、体がくねくねしているのに相手は倒れるというなぞの展開になるのですが、そういったこともなく(新木さん、体の軸がしっかりしていました)、かっこよかったです。
 
他の男性陣ももちろんアクションはばっちりでした。
それが売りでもあるドラマなので力が入っている部分ですよね。
 
新木さん、背もそこそこあるので、デカい男たち(小栗さんや西島さん)に囲まれても遜色ないし、堂々と見えます。
姿勢がいいのもあると思います。
 
一人で長く語るシーンや、犯人と二人きりのシーンもあり、下手すれば見ていられくなるごまかしのきかないシーンもうまくこなしてましたね。
相手の高校生の犯人役の男子も演技がうまかったです。
 
二人きりのシーンで、どっちかが下手だとえらいことになるもんですが、そういったこともなく難しいシーンをパスしてました。
若いのにすごいです。
 
ドラマの内容としてはわかりやすかったです。
 
テロ集団と警察の特殊班の戦い。これだけです。そこに警察内部の手柄の取り合いや出世競争などがドロドロと絡みあいます。
 
今週の敵となっていたテロ集団は高校生などの若者の集団。
 
その中のひとりが、新木優子がハッカーとして悪さをしていたときの仲間(面識なし)だったことで、事件解決につながります。
 
このテロ集団は、格差社会ががんがん進む日本で、適当なことをしながらも私腹を肥やしていくお偉いさん(大臣など)をテロの標的としています。
この設定、うまいですよね。
 
視聴者のほとんどは格差社会の「てっぺんじゃないほう」に属しています(てっぺんのほうが一部なので)。
 
その中でも裕福な人とそうでない人はいるでしょうが、大多数の人はテロの言うことのほうに賛同できるはず。
 
ただ悪者が悪さをするだけでは、なかなか物語に感情移入できないのですが(警察側の人間にも感情移入しにくいし)、このドラマの場合は視聴者はテロのほうに同情というか、ちょっとしたシンパシーを覚えたりもできる。
 
テロに属する高校生は、自分の家は父親の稼ぎが450万、母のパートが100万、それぐらいの収入だと子供が大学に進むとローンが必要になる。
 
ローンを抱えて大学に通って、いっぱいいっぱいなのに、夢をさがしたりみたりすることは不可能だと田中哲司(警察)に話します。
 
ごもっとも。
 
だから、悪いことしてえらくなって資産を増やしている偉い人、そんな親をもっているちゃらんぽらんな子息たちが許せないとテロに加担した動機を明かします。
 
ざ・正論。
 
このくだり、質問された田中哲司が手取り年収が700万だとこたえるんですが、リアルかどうかはさておき、警察ってそんなにもらってんの~(一部でしょうが)って印象。
もう完全に気持ちはテロ側です。
 
ただ、犯人のほうの家庭も世帯年収が550万円なので、結構裕福な部類です。
 
ちょっとこのあたり分析しすぎですね。でも、このリアルさが大事なんです。ぐっと物語が身近になる。
 
とゆーことで、簡単なあらすじです。
 
犯行予告をするテロ集団。
テロ対策特殊班の小栗旬や西島秀俊らは対策に走ります。
 
そんななか、特殊班の新木優子はテロ集団の中に自分と過去につながりがあった人間がいることに気付きます。
 
新木さんがハッカーで悪さをしていたときの仲間のひとりを見つけ出し、拘束します。
しかし、その男子高校生は何も語りません。
 
押収したパソコンもパスワードロックがかかり、開きません。
パスワードをさぐる新木さん。しかしなかなかうまくいきません。
 
犯人と二人きりではなすも説得もできません。
しかし、犯人は新木さんとの会話の中で、新木さんと悪さをしてたときがもっとも楽しかったと口にします。
 
新木さんは、過去に銀行をハッキングした日付をふくんだパスワードに気付き、犯人のパソコンを開きます。
 
犯人のパソコンにはテロの計画が入っています。
 
その計画は現職の大臣たちの大学生の子供たちを大学の構内で襲うというもの。
特殊班の人間は散らばり、それぞれがテロを阻止します。つづく。
 
話もまとまっていて、アクションもかっこいいし、爽快です。
テロ側の言い分にもうなずけるところもありました。よくできた脚本。
 
これはおもしろいと評判になるのもわかります。
 
今後も時間があるときは視聴したいと思います。