忠臣蔵の恋 武井咲が殿の側室? なんとなく見たら、内容が完全に大奥でびっくり
討ち入りとかそんなんじゃ全くないんですね。後日の話らしい。
武井咲は討ち入りをした恋人をうしない、今では大奥で側室(これも大出世らしい)になっているという話。
でも内容はわかりやすく、おもしろかったです。
出演者の演技力がまちまちでそれもおもしろかったです。
武井咲はズラは似合っていてきれいなのですが、声が高く細く、時代劇には合わない。
現代劇でも、この人声たかいなという感じですが、その点が時代劇では悪目立ちしてます。
ただ、ありがたいことに正室役の川原亜矢子がまた声がか細くて高い。二人もいるので、なんとなく消しあっている感じ。
川原亜矢子は演技的には・・・なのですが、意地悪な正室役ははまってました。ズラをかぶると厳しい感じに見えるし。
でも昔に比べるとぜんぜん演技が上手くなりましたね、この方。
ふわふわしてて時代劇とかできる感じじゃなかったのに。すごいです。
で、全体を絞めていたのは側室、武井咲をサポートする江島を演じている清水美沙。
厳しい役があってるし、声も低めで、やっぱり演技がうまいです。
何かたくらみがあるというか、含みがあるというか、そういった「黒さ」も出せているのも良いです。頭良さそうに見えるし。
他の方たちはいまいち大奥って雰囲気が出せてないんですが、ぴりりとした雰囲気を出せているのがこの方でした。
あと新井白石を演じていた滝藤賢一。
武井咲の味方か敵か、わからないような雰囲気で、怪しくて良かったです。
こうやってみると時代劇にはある程度年齢が必要ですね。
綱豊役の平山浩行も良かったです。意外にズラが似合う。
現代劇だとにこやかでさわやかなアラフォーばかり演じているイメージですが、重い役も合ってました。声は渋いのではまりますね。
で、内容はこんな感じでした(一回しか見てないので役名は間違いまくってるかも。すみません)。
側室の右近の方が男の子を産みますが、この子は幼くしてあっさり亡くなってしまいます。
これがもとで右近の方は精神的に不安定に。
そんな右近を良く思ってなかった正室、煕子(川原亜矢子)は右近のかわいがっていた猫まで隠し、さらに右近の方を追いつめます。
そんななか、煕子が推す側室、典侍が妊娠。男の子を出産します。
思った通りにことが運び喜ぶ煕子。
綱豊の寵愛の深い左京の方(武井咲)についている江島(清水美沙)は左京の方に子をなすようにとすすめます。
しかし、左京の方は乗り気ではありません。典侍が男の子を産んだので、その子を大事に育て、世継ぎとすればいいのではと反発します。
自分が子を産めば、それが火種になるのではと危惧する左京。
これには納得いかない江島。
しかし、煕子の二人の子も育たなかったということもあり、子をなすことこそ自分の使命と思っている綱豊の心を知り、左京の方も子をなすことに前向きになります。
そして、ついに左京の方も妊娠します。で、つづく・・・
大奥らしい内容でした。
女同士の意地悪もNHKのせいか品があり、フジテレビでやっていた大奥のようなドロドロ(ちょっとやりすぎなときも)もありません。
安心して見ていられる感じ。
煕子が川原亜矢子ですからね。
上がり眉が意地悪な感じや気性の激しさを感じさせますが、どこかほんわかしていて品があり優しいです。
正室なのに側室並みにキレイだしね。
江島の清水美沙も厳しい感じはありますが、意地悪な感じはないし、女っぽい感じもないので、全体的にはさっぱりした大奥です。
これはこれで意外とおもしろかったです。
武井咲と平山浩行はさわやかだし、NHKの夕方のドラマとしてはちょうどよい感じに仕上がっていて十分に楽しめました。
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