獣になれない私たち ガッキーがパワハラされて視聴率が大幅ダウン
初回11.5、三話8.1%、数字が順調に落ちてます。
ネットの評判などをみると、初回でガッキーが結構重めのパワハラをされていたのが視聴者に嫌われたようです。
会社とかでもギスギスしてるのに、テレビでまでこんなのみたくないってところでしょうか。
それもわからなくないけど、ちょっと刺激に弱すぎるというか、あれぐらいでNGだったら、ちょっとした重めのテーマはすべてNGになってしまう。
制作側も大変です。
あまりほんわかしてもつまらない、内容が軽すぎるって叩かれるし。
でも、その微妙な線を狙って制作し、数字をゲットするのがプロの仕事なのか?
どの業界も厳しいですね。
さて、このドラマのテーマですが、働くこと、お金のこと、そういった生活を維持していくことのもろもろの大変さ、その大変さを乗り越えるためにときには恋が救いになったり支えになったりするといったところでしょうか。
これって逃げ恥と一緒だよね。
切り口とか表現が違ってますが、このあたりのテーマは変わってないような気がしました。
こっちのが若干シリアスになっただけ(それでこんなに視聴者の反応が違うんだもんなあ)。
今後の展開次第ですが、ここまでは思ってたより意外性に欠ける展開です。
重くするならもっととことんとも思いますが、今のドラマではそれも難しいのでしょうね。
スーツ 中島裕翔の超人的な記憶力を弁護士活動に活かすかと思えばそうでもない
内容も若干盛り下がってますが、数字は顕著に盛り下がっています。
初回14.2で三話では10.3まで下がりました。
ヤバイですね。そろそろ一桁になります。
原因は・・・中島裕翔の超人的な記憶力が内容にあまり反映されてないことではないでしょうか。
他人になりすますために記憶力を使ってはいますが、事件解決などには全く活用されてません、今のところ。
これが視聴者の期待を裏切っているのでは?
他の出演者のキャラというか動きは予想通りで、見てて楽しめるんですが、中島裕翔の働きがあまりぱっとしないところが予想外の残念ポイントです。
まあ、これから一流の弁護士になるべく成長していくんでしょうが、ちょっとエンジンがかかるのが遅いかも。
今後の展開に期待です。
僕らは奇跡でできている 高橋一生がきょとん、榮倉奈々がイライラ
高橋一生がピュアというか、ちょっと不思議ちゃんを演じています。
ひとことで言うと、きょとんとしたキャラ。
はまってないわけじゃないけど、こういう一生が見たい人もいるだろうけど、でも、なんか主演でこれをやらなくてもという感じがする。
対して榮倉奈々は大人の歯科女医さん。現実的で世離れした一生にイライラくる役です。
榮倉奈々がイラっとした役をすると、ちょっと怖い。地はこっちでは?と思わされる。
動物を研究する高橋一世の言動を通して、現実社会に影響を与えるというか、人間社会にも通じるものがあるっていうか、そういったものを表現したいドラマなのかもしれないけど(違う?)、いまいちテーマというか伝えたいものがはっきりしない。
ほんわかしててつまらないわけじゃないけど、薄すぎるというか、「で、何だったの?」という見た後の感じ強い。
だらだら見れるし、時間の長さは感じさせないんですが、いかんせん筋のなさが目立ちすぎます。
何も考えずにほんわかだらだら見たい層にはいいんだろうけど(これって深夜ドラマ向きだよね)、そういった層も薄いようで数字は6%台です。
ちょっと厳しいですね。
起伏のあまりないドラマなので、これから展開が盛り上がって数字を取り返して、ってな流れにはなりそうもありません。
どんなドラマ?って聞かれると、うーん?と考えてしまいそうな薄味すぎる内容がちょっと残念な一生さまのドラマです。
忘却のサチコ 心の仏壇の前で鈴を鳴らし続ける高畑充希
初回はスペシャルドラマのおさらいが半分ぐらいでしたね。
優秀な文芸編集者(でも、ちょっとロボットちっくで人間味に欠ける)の高畑充希は結婚式当日に新郎(早乙女太一)に逃げられます。
新郎役が早乙女太一になったんですね。
スペシャルでは、結局顔が出なくて、エキストラみたいな人が演じてたんですけど。大幅に豪華になりました。
そんなことはどうでもいいか。
でもって、平静を装う高畑充希ですが、心の底では深く傷ついています。
頭では消えた新郎、早乙女太一を考えてばかり。
そんな高畑充希が消えた恋人を忘れられるのは美味しいものを食べている瞬間だけ。
そのため高畑充希は美味しいものを求め、食していきます。全体としてはこういった内容で複雑さゼロです。
でも、おもしろい。初回はいまいちだったけど。スペシャルはめちゃくちゃおもしろかったから、次回以降に期待かな。
初回では高畑充希が担当作家のサイン会を盛り上げるために(おかしな)きゃりーぱみゅぱみゅのようなコスプレをします。
この奇怪さがSNSでひろまり、結果的にサイン会は盛況となるのですが、この展開を見ててちょっと不安が・・・
このドラマってひょっとして毎回高畑充希がコスプレするの?
それを売りにするの?
だったら、ちょっと・・・あまりにも単調というかつまらないんですが。初回はコスプレの奇抜さで受けたけど、何度も続くとなると弱すぎ。
続けるならもっと完全なものまねコスプレにして受けを狙うとか、何か工夫が必要でしょう。
スペシャルドラマでは、コスプレなんて手をつかわなくても十分に面白い内容になってたんだけどな。
スペシャルでいい部分は出尽くしたのだろうか。だったらなぜ連ドラにする?
ちょっと今後に不安ものこりますが、個人的に好きなシーンは、高畑充希が消えた恋人をまつった(?)心の仏壇(寝室にこじんまりと設定)の鈴を打ち鳴らすシーンです。
スペシャルでも爆笑シーンになってましたが、今回も使ってましたね。
意外性はなかったけど、やはりあのシーンはおもしろい。でも、毎回やるのかな・・・
スペシャルから連ドラへの移行ということで、いろいろと難しい調整が必要のようです。
でも、おもしろくなってほしい。来週もそんな期待をこめて視聴をします。
中学聖日記 世間は有村架純のセックスを許さない
初回、数字悪かったですね。6%とか。そんなに内容悪くなかったけど。
「気持ち悪い」といった意見もあるようです。
中学生と若い女教師という取り合わせがまずいんでしょうか。
男女が逆ならそんなに責められない年の差なんだろうけどね。
それより、なんとなく感じるのは世間の「有村架純のセックスは許さない」といった風潮。
そんなことない?
有村架純って朝ドラとかで評判あげたし、かわいいけどどっかおぼこいし、セクシーさゼロを売りにしてたせいで(別に売りにしてないって?)、世間は有村架純に性の匂いがするのを許さないといった雰囲気になっているのではないでしょうか。
そんな処女性の高い人に、いきなり年の差恋愛(しかも女子が大幅に年上)の設定をもってくるのは、この枠ならではですよね。
波瑠は不倫ドラマでたたかれたし、吉岡里帆はDVドラマでたたかれたし、この枠は主演女優が「なんでそんなことすんの?」と叩かれるドラマをやる枠です。
そんなことないか(結果、そうなってるって)。
絶対作り手側もある程度それを狙ってると思うんですが。
序盤、こういった不満が出て不調、でも、それ(話題性)をバネにして後半数字があがっていく。
この枠のドラマの成功ルールはこれです。今回もこれになるんでしょうかね。それにしては、いささか内容というか衝撃度が弱いような。
その弱さを隠すためか、味付けとして吉田羊がバイセクシャルの強気バリキャリを演じたりしてますが・・・はまってるのかもしれないけど、こんな吉田羊にちょっと飽きたというか、食傷気味。意外性ゼロです。
女同士でキスしてても、「あっそ」って感じでスルーしてしまう。
有村架純の恋人として町田啓太が出てますが、町田君が年下のライバル(中学生男子)にキレてどこまでおかしな行動をとるか。このあたりもドラマのアクセントになるはずです。
でも、意外とおかしな行動とらなかったりして。だとしたら、出てくる意味ゼロなんだけどな。
あと、クセのつよいキャラで有村架純の上司に夏木マリが出てます。
女教師に徹底的な処女性というか潔癖性というか清潔感を求める、ちょっと指導がいきすぎる役。軽いパワハラ上司です。
「教師は聖職」みたいなことを今の時代にマジで実践してる危ない役の夏木マリさん。
このキャラのお目立ち度は高いです。美味しい役。
有村架純と男子学生が惹かれあう、周囲は右往左往して別れさせようとする、ますます二人は燃え上がる・・・こんな展開になるんでしょうね。
でも、最後は二人は別れを選び、男子学生は父を頼り海外に旅立つのであった、チャンチャン。
こんなラストが予想されます。
ま、このままのオチでもいいけど、その間の右往左往を楽しませてほしいです。
(月9)スーツ どうして泉里香がレギュラーじゃないの?織田裕二はやっぱりかっこいい!
新しい月9が始まりました。フジテレビも必死です。もはや恋愛モノで勝負しようと思っていない。昔はこだわってたのに。
この状況なら仕方ないか。
でも、そんな事情はどうでもいいこと。視聴者としては面白いモノを流してくれればそれでいいのです。
で、スーツですが、そんな視聴者の期待に十分に応えてくれました。おもしろかったです。
テンポよし、くすっと笑える笑いあり、物語の展開あり、そして、わかりやすさも〇でした。
法律を扱っているので、ちょっとした知的好奇心もばっちし満たしてくれます。
明日話せる雑学みたいなものがあるっていうのも数字につながる昨今です。
サクッと見れて気分転換にもなる、お手本のようなドラマでしたね。
つまらない月曜日の後に、ちょうどいいストレス解消になります。
で、内容ですが、手段を選ばないやり手弁護士に織田裕二、織田裕二に才能を見出される天才に中島裕翔、織田裕二の上司に鈴木保奈美、織田裕二のアシスタントに中村アン、法律事務所のやり手アシスタントに新木優子、織田裕二のライバルに小手伸也、目立つところはそんな感じ。
あと、國村隼が出てましたね。豪華~。出てくるだけで、画面が引き締まります。ドラマが映画のような重さになる。すごい存在感。
織田裕二は久々って感じですが、ちょっとダークなところもある弁護士にばしっとはまってます。
やっぱり織田裕二はかっこよかった。いろんな役がはまるしね。
そして、鈴木保奈美も(ちょっと年はとったけど)きれいだった。賢くて、ちょっとお高い今回の役は得意とするところでしょう。はまってます。
見てて楽しくなるお二人です。
そのふたりをサポートする若手は中村アン、中島裕翔、新木優子となかなかのキャラ&演技上手をもってきてます。
下手な人は入れませんでしたね。最近のドラマの厳しさ、余裕のなさがうかがえます。でも、その成果もあってか、最近くだらない、あまりにもつまらないドラマは排除されてきましたね。
第一回目のゲストとしてちょろっと出ていたのが泉里香。どうしてゲストなの?
レギュラーでいれてほしかった。
泉里香のキャラだったら、法律事務所の知的エロ美人アシスタントにばーっちりはまったはず。
鈴木保奈美のアシスタントして入れて、中村アン、もしくは新木優子と張り合わせるとかやったらものすごくおもしろかったと思うけど。
でも、そうなるとちょっとキャラが増えすぎか。難しいところですね。
今後、中村アンと新木優子がバトルのか、これも期待です。
初回は織田裕二が顧客を守るために嘘をでっちあげますが、これがバレます。
そこで中島裕翔が持っているネタを使って、織田裕二の嘘をつかんだ弁護士を黙らせます。
ものすごーく簡単に言ってしまうとそんな感じ。
中島裕翔(見たものを一発で暗記できる天才。弁護士資格なし)はこの成功もあり、織田裕二の部下(弁護士として。海外に行っている他の弁護士になりすます)として働くことになります。
全体としてはわかりやすくまとめていますが、結構複雑な事情を織り込んでました。
難しさを感じさせず、きっちり必要な情報を落とし込んでいた物語の流れはよくできていると思いました。
基本的には一話完結で、ながーいテーマとしては中島裕翔が秘密を守れるのか、織田裕二が過去にやらかしたこと(國村隼が関わっている)がうまくまとまるのか、みたいなところが展開されるようです。
あと、鈴木保奈美と織田裕二は恋仲になるのか。これはないのかな。でも、この二人の過去は何か出てきそうです。
織田裕二と中村アンのちょっとしたいちゃいちゃぐらいはあるかもしれん。
でも、織田裕二って無駄なラブシーンとか嫌いそうだから、このあたりは排除かな。
もう視聴者は月9にラブを求めてないから、それはそれでOKか。
ということで弁護士モノとして、おもしろくなっていくことを期待しつつ、来週も視聴します。
黄昏流星群 これいつの時代?みたいな古さがかえって沁みる大人の物語&泣けそうで泣けないところを畳みかける平井堅の歌声
第一回目はじっくりと佐々木蔵之介の転落(エリート銀行員が倉庫会社に出向)&苦悩の様子を描いてました。
大人の男のシリアスな状況を描くドラマなんてとんとご無沙汰だから、かえって新鮮だった。
古~いタイプのドラマだけど、それがかえって新しく見えました。タイミングって大事よね。
数字は7%台と微妙でしたが(もうちょっとあっても良いと思うけど)、内容は骨太でしっかりしてました。
でも、やっぱり数字をとりたいなら、もう少し古さを排除したほうが良かったかも。
しかし、そうすると芯のない内容になるので、ここは数字を度外視しても内容をとってほしい。
蔵ちゃんは人生最大の挫折をして、スイスへ一人旅します。そこで出会ったのが同じように一人旅してる黒木瞳。
悩める蔵ちゃんは「いま自分が欲しい言葉」を口にしてくれる瞳に一瞬でぞっこんになります。
まさかのスイスでぞっこんLOVE。
しかし着火の早すぎた蔵ちゃんは、強引に瞳を求めてしまい、瞳から逃げられてしまいます(瞳からしたら旅のいい思い出でしょう。旅先でいい男に求められる、そして逃げる私・・・甘酸っぱいメモリーです。松崎しげるの歌とか頭で流れそう)。
そんな二人が東京(というか神奈川)で再会。二人のストーリーが転がりはじめます。
あらすじとしてはそんな感じ。
スイスまで行く必要あったかな。長野の山奥とかでもよかったんじゃない?
エーデルワイスを蕗の薹とかに変えたら全然いけたじゃん。スイスの無理矢理感がなぜか気になりました。
佐々木蔵之介&瞳以外に、中山美穂&藤井流星の出会いもありました。
中山美穂は娘の巣立ち(結婚)に喪失感を感じる毎日。夫とは不仲ではないけど、ばっちり距離があり、心は通ってません。
娘の世話、家事、ときどき友人(八木亜希子)とのお茶、そんなふうに日常を埋めてたミポリンですが、娘の結婚話が持ち上がり、今後発生するであろう心の空白におびえています。
裕福なんだけど、娘以外の楽しみはなく、どこかうつろで自信のない主婦に中山美穂が意外にはまってました。
ミポリンの不安定な感じを十二分に利用して、幸せなはずなんだけど、どこか危なっかしい主婦ができあがっていました。
しかし、この中年女子(リアルな苦労をしらない分、どこか女子的です)のどこに惹かれるのか。
女を見る目がないのか。ルックスは完璧なのに・・・そんなイケメンとして藤井流星が投入されています。
この方、ほんとにきれいな顔をしてますね。ハーフ? かと思ってしまいます。
でも、妹はイーガールズ。ってことは、純日本人ですね。日本人もここまできたか・・・
このドラマ、意外にいちばん共感を得やすいのは中山美穂ですね。ターゲット層が広いというか、共感できる層が一番厚い。
エリートから転落の蔵ちゃんに感情移入できる人は少ないし(でも、中年サラリーマンはあんなに華々しい挫折はないけど、ちょっとした挫折ならみんなあるから、自分に重ねるかな)、親の介護で自分の幸せをふいにした美人(黒木瞳)に感情移入できる人も少ないでしょう。
一番ありがちなキャラは中山美穂です。
そして、このミポリンが踏み出すのが娘の婚約者との恋。
欲求不満の中年女子の心の隙間を埋めてくれるような夢のような展開です。はまる人、結構多いと思うんだけどな。今後の視聴率の上昇具合が気になります。
あと、内容としては泣けそうで泣けない・・・という惜しい感じなんですが、結果的にはみんな泣かされるはず。
なぜなら主題歌は平井堅だから。
泣けそうで泣けないところをぐいっと押し込んでくるのが平井堅の歌声なのです。結果、3割の脚本の力不足をばっちりカバーしてくれます(泣ける)。
「平井堅ってやっぱりすごいなあ」
最後の感想はコレでした。
昔はドラマの主題歌=必ず売れるでした。今はそんな状況は全くありません。
でも、ドラマの主題歌ってほんとに大事ですよね。