いい年なのにテレビっ子!

テレビの感想や芸能ネタなどのつぶやきリポート

黒革の手帖 最終回もコントばりの芝居で頑張ってくれる高畑淳子と高嶋政伸

さて、最終回は元子(武井咲)の逆襲で締めくくられました。

 

江口洋介に伊東四朗を脅すネタ(しかし、このネタは後に江口洋介、自身の首を絞めることにもなります)をもらい、元子は伊東四朗を脅します。

 

そして、カルネをとり戻し、ルダンまでもらい受けます。

元子の野心を認めた伊東四朗は自身の貧しかった生い立ちを元子に話して聞かせます。

しかし、その最中、伊東四朗は発作で死にます。

 

この後始末は江口洋介がしますが、後に元子と江口洋介は警察に呼ばれることに。

口裏合わせしていた二人はこの窮地もうまく切り抜け、元子はルダンのママとして再スタートします。

 

これでめでたしめでたしで終わるかといえば、そうはいかず・・・

 

元子の手元に残っていた伊東四朗の「政治の闇に関わるもの」と「黒革の手帖」(伊東四朗に返してもらった)を高畑淳子が元子の家から持ち出し、警察に持ち込みます。

このため、江口洋介と武井咲は警察に連行されることに・・・

 

ここで本編終了となりました。

警察に連行されるときに、江口洋介はふっと笑い飛ばすように苦笑。

警察が店に踏み込んできたときに武井咲は不敵に微笑みます。

 

「何よ、負けないわよ」「まだまだこれからよ」

そんな強い感じが出ていました。

 

二人からはこれでは終わらないという感じがあふれてて良かったです。

ぐったりと参って終わりでは様になりません。

キャラにも合わないし。

 

目の前で夫(になる人)を警察に引っ張られた江口のりこが狂ったように笑い出すのも良かったです。

 

わかりやすいドラマが続く中(そうでないと数字がとれないから)、映画のようにグレーな感じで締めくくられたラストが印象的でした。

 

脚本家やプロデューサーなど、作り手側のこだわりを感じさせる終わり方でした。

良かったです。

面白かった。

 

あーゆー終わり方をすると、結末がはっきりしない(主人公たちは結果、勝ったのか負けたのか)とたたく人もいますが、物語とはそーゆーもの。

見た人、読んだ人に「答え」をゆだねてもいいのです(本来は)。

最近はめちゃくちゃ白黒はっきりしたものばかりになりましたが、こーゆードラマもやっぱりいいですね。

80年代、90年代に作られたものが大好きな人間はそう思うのでは?

 

本編で面白かったのは、高嶋政伸と高畑淳子のコント張りの演技でした。

さすがに二人ともうまい。

 

あんなにいろいろあっても武井咲の体を求めようと暴れる高嶋政伸。

ちょっと性欲過多のアホなおっさんがほんとにうまい。

変態チックに見えるのもいいんですよね。

 

演技で変なおじさんになっていますが、あの方、背は高いしがっしりしてるし、顔も整っていて、本来は「かなりかっこいいおじさん」です。

 

本来は整っている、きれいという意味では高畑淳子も同様。

 

そんな高畑淳子もおもしろ演技を披露。

奥田瑛二といっしょのところにマルサが踏み込んできますが、錯乱した高畑淳子は隠し金庫の前でおかしな行動をとります。

 

金庫を隠したいのに、その気持ちが強すぎて、「ここに金庫があります」という行動をとってしまうんです。

 

この演技も笑えました。

ベテランが支えてますね、今のドラマって、ほんとに。

 

次回のドラマは何なのか。

この枠は結構おもしろいドラマが多いので、気になります。

 


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