あなたのことはそれほど 陰湿で計算高い仲里依紗に嫌悪感。「足るを知る」感覚が必要なのは仲里依紗も同じ

今週のあなそれ、おもしろかったです。

先週は悩みまくっていた波瑠ですが、鈴木伸之に振られ、開き直って、「もうどうでもいいや」と母、麻生祐未のスナックで働くところなど、なんだか結構痛快でした。

 

不倫中もそうでしたが、この波瑠のキャラクターって何してても、どんなときでも、ケロッとしているというか、あっけらかんと明るいところがあって、状況によってはそれがとんでもないって感じにも見えるんだけど、どんなときでも変に「どん底」とか「絶望」みたいにならないのはマル。

 

結構強い女性なんですよね。

 

罪悪感がないかといったらまったくないわけでもなくて、そこそこ反省したりもするので（少なくとも自分が悪いことをしてるのはわかっていて、結構腹は据わっている）人に誤解されやすいタイプだと思います。

 

今週、見てて嫌な女だなと思ったのは仲里依紗のほう。

 

暗くて陰湿で、計算高くて、旦那を馬鹿だと思ってコントロール下に置いてますよね。

 

実際、夫の鈴木伸之はちょっと馬鹿なところがありますが（若い男ならみんなそんなもの）、優しいところもあり、なんでこんな女にひっかかっちゃったかなという感じ。

 

この仲里依紗のキャラって何が嫌かって、自分の不幸（家庭がちょっと荒れていた）をちらちらとちらつかせるところです。

 

優しくてちょっと頭の弱い男にはこれが一番有効ってわかってやってるんですよね。

 

鈴木さんと仲さんの過去が描かれてましたけど、鈴木さんってほんとに簡単な男なんですよね（その分、性格はいい）。

いきなり仲さんにキスされて、かと思ったらすげなくされて、「なんでなんで？」って感じではまっちゃって（こーゆーのは「好き」とは違います。女子のテクにひっかかっただけです）、結婚までしちゃって。

 

これじゃあ嫁に支配下に置かれても仕方ない。

 

スタートからして、「思い通りの男」だったんだから。

 

そのあたりの女の底意地の悪さに気付いて、鈴木さんも何か反撃するなり、別れを選ぶなりすればいいのに。

ちょっと見てていらつく感じの夫婦です。

 

山崎育三郎が波瑠を足るを知ることのない強欲な女と言ってましたが、仲里依紗も同じ。

 

あんな形で男を落としておいて、そんな男がしっかりしてるはずはありません（夫の浮気を責めるのはいいが、自分もその程度の男を夫にしている女という自覚がない）。

 

浮気の対処もスルーするとも怒るともどっちつかずだし。

 

「私みたいな女」とかって言いながらも、「足るを知る」ことがないのは、実はこっちのタイプ。

 

足るを知らない強欲な女って、どこかで聞いたことのあるフレーズだと思ったら、東京女子図鑑で水川あさみが言ってましたね。

 

東京で生きると、この「足るを知る」ってゆーのが難しいんですよね。

 

上には上がいるし。

 

上を夢見てがんばれば、足るを知れって言われるし、じゃあ等身大の生き方を探れば、「そんなんでいいの？　もっとがんばんなよ。向上心がないよ」とけつをたたかれる。

 

さて、どうすればいいんでしょう。

 

ということで、あらすじです。

 

鈴木さんに友達に戻ろうといわれる波瑠。

（一応）鈴木さんとは別れ、実家に戻ります。

 

実家のスナックを手伝っていた波瑠のところに、夫、東出昌大が来て、家に連れ戻します。

 

しかし、二人の仲はうまくいきません。

 

そんななか、東出さんの友人、山崎育三郎が波瑠を訪ねてきて、「お互いのために別れたほうがいいんじゃない？」と提案します。

 

これをきっかけに波瑠の気持ちは一気に離婚に傾き、離婚届を東出さんに渡します。

 

離婚届にサインしようするする東出さん。

しかし、名前を書き損じ、笑いながら離婚届を破り捨てます。

 

一方、鈴木伸之は妻、仲里依紗に浮気がばれたと思い、泣いてあやまりますが、仲さんは「なんで泣いてるの？」と許さず、鈴木さんに冷たくあたります。

 

ヘラヘラと浮気してた二人のほうが、馬鹿だけど、からっとしてて性格いいな～という感じ。

 

浮気して怒らすから東出さんや仲さんが嫌な人に豹変しただけであって、その原因を作った鈴木さんと波瑠がやっぱり悪いということになるんでしょうね。

 

でも、この四人を陰と陽に分けると、陰は明らかに仲里依紗と東出昌大。

 

この性質をもつ二人って、なんとな～く不幸を呼び寄せるから、どんな人と結婚してもまっすぐな幸せは得られないような気がします。