あなたのことはそれほど かっこよかったのは清水ミチコと麻生祐未だけ。違和感だらけの最終回
不倫したら大変なことになるよ、バチがあたるよということだけをひたすら描いているような最終回。
そりゃあ不倫はいけないことだし、人を傷つけるようなことをあっけらかんとされると腹も立つが、聖人君子なんているわけないし。
そんな反発を覚えてしまいます。
実際の世界では、不倫しても相手から執着されて許されてたり(謝らなくても)、うまく不倫を開始し終了し(バレずに)、「あー、楽しかった」っていう人も結構います。
そーゆーのを見てると、なんかバチあたんないかなとは思いますが、まあ、人間そんなにいいことばかりではない。
バチがあたれなんて思わなくても、何かが起こるものです。
とゆーことで、ドラマですが結局、仲里依紗と鈴木伸之は夫婦に戻り、波瑠と東出昌大は離婚しました。
ぜんぜん納得いかないんですけど。
登場人物のキャラと行動、そして結果が全くつながらない。
波瑠と東出さんは無理矢理離した感じ。
しかも、再会までさせ、それでもくっつけない(「くっつくと思ったでしょ?」みたいな作り手側の狙いがあからさますぎて、うんざりしました)。
だったら再会させる必要なんてどこに? って感じで、イラっとしました。
しかもラストだし。
ドラマ全体を台無しにしてますよね。
ほんとに、ところどころ違和感がすごかったです。
まずは波瑠と東出さんの夫婦。
東出さんですが、急に波瑠への執着がなくなり、彼女への興味もなくなります。
執着しまくったあげく、「あれ、なんでいままであんなに?」と冷めるのもわかるんですが、それは普通何年も経ってからのこと。
あんなに急に気持ちが変わるなんて、「あー、やっぱり東出さんはちょっと変な人だったんだな」となってしまいます。
あれだったら、山崎育三郎とくっついて、「もう、女なんてこりごりだよ」といちゃついてるほうがまだマシでした。
普通に波瑠と復縁したほうが自然だったのではないでしょうか。
どんなにダメなことをしても人は許すことができるというのは、こっちの夫婦で表現するべきことだったと思います。
でもって、仲里依紗と鈴木伸之。
こっちは復縁したわけですが、この流れはおかしい。
仲さんみたいにためこんで爆発するタイプの人が、あんなふうに情にほだされて旦那を許すのはものすごい違和感がありました。
一回怒ったら、絶対に許さないタイプに描いていたのに、最後に大幅なキャラ変。
今までは何だったのという感じでした。
仲里依紗みたいなタイプが本当は追って来てほしい、みたいな隙のある逃げ方はしません。逃げるときは徹底的に逃げるでしょう。
ただ、この夫婦には子供がいます。
一人で子供育てるのはしんどいし・・・こういった理由から、仲さんはキャラとは違う動き方をしたのかもしれません(そうとでも思わなければ納得いかない展開)。
最終回、見てて粋だなと思ったのは清水ミチコと麻生祐未。
含蓄のあるセリフをこなしていました。
かっこいいのはちょっと年を重ねた人ばかりですね(このあたりは現実的)。
あと、なにげにちゃっかり得したなと思ったのは、大政絢。
波瑠をしかりつけて、波瑠の上司をちゃっかりゲットして(しかも相手は医者)、うまいことやったな~って感じで終わりました。
悪いことをすればバチがあたるし、正しいことをしてればいいことがある。
それは正しいとは思うんですが、このドラマで描くべきことではなかったような気がします。