マツコの知らない世界 引きこもりだったとは思えない明るさ。上村由紀子さんが案内する劇場の世界
2017/3/21に放送されたマツコの知らない劇場の世界。情報が盛りだくさんでした。
西新宿で見た「キャッツ」で舞台に目覚め、3000回以上、舞台を見たという上村由紀子さんが案内人。
この方、4年前は引きこもりだったそうですが、めちゃくちゃ元気で明るかったです。
マツコが「反動」と表現してましたが、その言葉が妙にしっくりきてました。
まずは東京が世界有数の演劇都市であるということが紹介されてました。
ブロードウェイ 1300億
東京 930億
ウエストハンド(ロンドン) 900億
というように市場規模もかなりのものです。日本は意外にも演劇大国なんですね。
そしてここから劇場の紹介です。
まずは有楽町の日生劇場がとりあげられました。
1963年からあり、1330席の規模があります。有楽町そごうも手がけた建築家、村野藤吾が手がけています。
隣の宝塚劇場はとりこわしになりましたが、こちらは健在。「屋根の上のバイオリン弾き」などが上演されています。
特長としては再現不可能なロビーなど、建築物としての素晴らしさがあります。
スペインの白大理石の大階段(床から受付まですべて大理石)、ガラスタイルが手作業で施された壁、二万枚のアコヤ貝(淡路島からとりよせた)がタイルのように貼り付けられた天井、そのどれもが再現不可能。
マツコ「こんな劇場、二度とできない」
ほんとにそうですよね。技術的にも材料的にも無理だと思います。
そんな日生劇場で上村さんのおすすめする席は一階と二階の間に存在する「グランドサークル席」でした。
次に紹介されたのは、東銀座の新橋演舞場。1925年からあり、1428席の規模です。
もともとは芸妓さんたちの踊りのお稽古場だったそうです。ここでは幕間に一流料亭のお弁当が楽しめます。
上演されているのは滝沢歌舞伎やワンピース歌舞伎など。
ここでお弁当が楽しめるのは桟敷席。
花道が目の前で役者が近くで見れる席です。弁当は隣接する料亭「金田中」が作っています。
松花堂弁当が3600円、うな重が3600円、握り寿司(松)が3090円とお安くはありませんが、一流料亭のお弁当と思えば納得のお値段かもしれませんね。
人気NO1の弁当は、篝火(5150円)。これをマツコがスタジオで試食。
湯葉巻き、アナゴのごぼう巻き、鰻巻き、なばなのサーモン巻きと口に運んでいったマツコの感想は・・・
「何食ってもうまいね・・・・・・こんなスタジオじゃなかったらな・・・」
弁当、ほんとにうまそうでした。そんなに何度も行かない劇場にたまに行くんだったら、これぐらいの贅沢はありかもしれません。
次の劇場は兵庫県宝塚市の宝塚大劇場。103年の歴史を誇る宝塚歌劇団の本拠地です。
1924年からあり、2550席の規模です。1日では回り切れない体験コーナーもあります。
ロビーの中央には大階段があり、8メートルの高さの天井を誇ります。またロビーには、宝塚のイメージカラーであるすみれ色のピアノも置いてあります。
「宝塚歌劇の殿堂」のコーナーではトップスターゆかりの品々を見ることができ、「ステージスタジオ」では宝塚の舞台メイク&衣装で写真撮影も可能。
舞台を見るだけではなく、こういった体験コーナーも人気の劇場です。
次の劇場は福岡市博多区にある博多座(1999年~、1500席)。ここはお土産コーナーがすごいんです。
お弁当はもとより、明太子、博多ラーメンなどの九州の名産品、それだけにとどまらず婦人服、着物の帯(歌舞伎の公演の際にものすごく売れるそうです。意外ですよね)。
そして、大好評なのが実演販売の博多座のきんつば(1個220円)で、一日に300~400個も売れるそうです。
このきんつば、スタジオでマツコが試食していましたが、めちゃくちゃうまそうでした。
あくまでも観劇がメインでしょうが、こういったお買い物を楽しみに劇場にやってくる方もいるのでしょう。
最後は2017年3月に開場する豊洲の劇場、IHI STAGE AROUND TOKYOでした。
ここの客席(1314席)ですが、360度回転するんです。これで何が良いかというと、客席が回転することで、舞台転換の必要がないんです(舞台を組みなおすのではなく、客席を回転させて、隣ですでに組んである舞台のほうに向ける)。
客席のまわりを4つの舞台が囲んでいるので、4つの舞台セットがあらかじめ組むことができます。
客席を回すだけで、舞台セットが変わるのは、関係者にとってはものすごく便利なことなんでしょうね。
さて、劇場の紹介が終わった後の会話ですが・・・
マツコ「きっとまた(上村さんと)お会いすることになると思います」
上村さん「生きてて良かった(と泣き始める)」
マツコ「重い~」
上村さん、リアクションが重いというより、いちいちデカかったですね。
舞台に影響されたのか、もともと舞台がかった人だったから舞台の世界にシンクロしたのか・・・
それはわからないし興味もありませんが、テレビで見てるには楽しい方でした。