いい年なのにテレビっ子!

テレビの感想や芸能ネタなどのつぶやきリポート

奥様は、取り扱い注意 石原裕次郎のようなテイストの悪人、玉山鉄二

♪これでおよしよ、そんなに強くないのにぃ~

ってことで、いきなり石原裕次郎のヒット曲(曲名知らず)でスタートです。

というのも、悪者役で出ていた玉山鉄二の演出が古く、そのテイストが石原裕次郎を感じさせるものだったから。

クラシックでかっちりしたスーツ、黒い皮の手袋(してなかった?)、常に細めている目(何かまぶしい?)、ときどき口走る少年のようなアホなセリフ(つまんねーな、みたいな)・・・

笑いものにしたいのか? 悪者ってゆーより。

そんな点にひっかかりながらも、楽しめました最終回。

玉山鉄二はボッコボコにされませんでしたが、まあ、負けだよね、負けは負け。最後も綾瀬はるかの勝ち。

この戦いはどうでもいいんです。広末涼子の仇をとって、まあ予定通り。

しかし、広末涼子がボコられてるシーンのあの不思議さは・・・怖いとかエグイって感じはなく、なんだろうって疑問符で頭の中がいっぱいになりました。

玉山鉄二が階段から落ちたってテイだからな、みたいなことを言って、部下に殴らせてましたけど、なんとなくまったりとした感じになってて、恐怖感ゼロ。

というか、広末が若い男とチョメチョメしちゃって隠し撮りされたのもあの施設だけど、あれ、何?

レストランでも喫茶店でもカフェでもなく、もちろんラブホでもなく(でも、中でしちゃったりしてるし。テーブルの上でやったのかな)、高級住宅街にある謎の施設です。

あんなのあったら不審な施設ってことで近所から苦情出るわ。セレブタウンって設定だし(あーゆー人たちって苦情だしたり、大好きですから)。

ま、そんなことはどうでもいいんです。

どうでもいいこととしては、本田翼が予定通り夫婦元に戻ったことぐらいかな。

で、本題です。

公安の西島秀俊と綾瀬はるかがどうなったか。

最後は視聴に委ねる形で、白黒つけませんでしたね。

いいラストでした。個人的には好き。

ちゃんと書ける脚本家の人ほど、こういったラストを好みますね。カルテットもグレイな感じで終わったし。

カルテットのときみたく、批判の意見が多かったら嫌だなと思ってたけど、今回は「なんなの~、びっくりした~!!」って感じで、好意的な意見が多いようです。

良かった、良かった。

なんでもかんでもハッピーエンドとか、白黒はっきりしたラストの物語ばっかりになったら、見てるほうは苦痛です(それを望む層の多いことよ)。

リアルな物語を書く人ほど、現実は大半のことは白黒つかず、グレーに進行するものっていう「リアルさ」も表現したいはず。

それを許さない最近の視聴者はいかがなものかと思います。

今回は受け入れられたみたいだけど。

白黒つけるオチって、ほとんどの物語が「数年後・・・」みたいなラストになっちゃうと思うんですが。それでいいのか?

ちょっと脱線してしまいましたが、問題のラストです。

二人が向き合って、銃声で終わりましたね。銃声は音だけだったので、発砲したのはどっちかはわかりません。映像では西島秀俊がもってたけどね。

どっちが撃った、どっちが撃たれた、死んだのか、ケガで済んだのか、とかそのあたりも気になりますが、まるっとまとめてしまうと、西島秀俊と綾瀬はるかはくっついたままなのか、別れたのかという点にしぼられます。

くっついた場合は、二人で逃亡ですよね、公安から。

別れた場合は、逃げる綾瀬はるか、追う西島秀俊って構図になりますよね。

どっちでもいいんですが、続編を作るなら後者しかないな~。二人が公安から逃げるってストーリーだとひろがらないもんな。

田舎の漁村とかに身をひそめる二人。静かに暮らしていたけど、ある事件に巻き込まれ、周囲の人を助けるために動いたら、公安に気付かれ・・・

これって本編ってゆーか、今回のドラマと同じですもんね。綾瀬はるかが一人でやってたのと同じ。

綾瀬はるかが西島秀俊と別れるケースはひろがるな。

綾瀬はるかが玉山鉄二や西尾まりと必殺仕事人みたいなことをやって、それを西島秀俊が追っかける。

「まだ、好きだけど・・・」とか言いながら。そんな秀俊がみんな見たいはず。

で、玉山鉄二も急にいい人になっちゃってて、なぜか正義に燃えたりして。

スペシャルでやってほしい。お願い。

ふりかえると、最終回の数回前に西尾まりがあんたはスリル(西島秀俊)を選んだんだ、みたいなことを言ってたことがありましたよね。

あのあたりから予想できるラストでした。

ほんわかしたテイストのドラマでしたが、脚本家はスリルにとりつかれた綾瀬はるかの狂気みたいなものも描きたかったんでしょうね。

それが最終回のアクションシーンの綾瀬はるかの「あー、気持ちいい」って絶叫になるんでしょうけど、あれはいまいちでした。

さわやかすぎた。

暴力にとりつかれた怖さとか人は変われないってことを表現するには、もうちょっと工夫がほしかったです。


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