伊藤君 A TO E 木村文乃の舌打ち
今週もおもしろかったです、伊藤君。
脚本がいいんだと思う。退屈させない。
内容も詰めすぎず、薄くなりすぎず、ちょうどいい。
このあたりのバランスをとりながら書くのって大変だと思う。
盛り上がるからって(とか、脚本家が書きやすいからって)、妙な部分の会話のボリュームをとりすぎてたりって、よくあると思うし。
そんな失敗もなく、うまいです。
さて、今週も佐々木希はけっこううまかったと思います。
今週も佐々木希が物語をひっぱります。
ちゃんと物語を成立させていました。
もう誰も大根とか言わないのでは?
それでも悪評(下手という)がたってしまうと、ちゃんと演技ができはじめても「下手」とかって言われるんでしょうね。
理不尽。
佐々木希演じる会社員は美人で仕事もしっかりしてるのに、伊藤君みたいなろくでなしにひっかかります。
愚かしいことをたくさんして、振り回されている。
そして、自分の状況もばっちり把握してて、それを言語化できるほどの能力もあります。
優秀な女性。
でも、ここまでがんばったから元をとりたい、などの気持ちが強く、伊藤君に執着します。
ちなみに、そういった自分の心理まできっちり分析できていて、組み立てて相談相手(木村文乃)に話せる女性です。
だめんずといえば、本人も客観性にかけていたり(感情的で)、ちょっとアホなイメージが強いのですが、この女性はそうではありません。
だから見ていて共感できます。
共感とはちがうか。
でも、冷静で頭のいい女性でも、あーゆー男にはまる一時期が人生にはあるんだろうなとリアルに見ていられる。
伊藤君がおもしろいのはそーゆーところだと思います。
強く共感できなくても、説得力がある。
理詰めな部分と感情的な部分の両方がちゃんと織り込まれているんです。
恋愛ものだと、とにかく「人を好きになる気持ち、好きな気持ち」を盛りこもうと、感情的に走りまくる物語が多いのですが、伊藤君はわりと論理的な部分がしっかりしているので(これをリードしているのが木村文乃)、視聴者にリアル感をあたえられる。
今後も3人の女性が出てくるようですが、このリアル感をキープできれば面白さが持続できると思います。
さて、今週も伊藤君(木村文乃の頭の中で展開する脚本では田中圭が演じてます)に振り回される佐々木希。
伊藤君が好きな相手にストーカー扱いされている事実まで知りますが、まだ伊藤君から心が離れません。
どころか、伊藤君にお金まで貸そうとする始末。
しかし、そこまでして、やっと目が覚めた(のかな? 今後もずるずる執着するかは、来週以降にならないとわかりません)佐々木希。
伊藤君から離れようと思うようになります。
佐々木希が田中圭にお金を貸そうとしたシーンは、ちょっと哀しくて良かったです。
若い女の哀愁があった。
馬鹿な事してると思っても引き返せずにやり続ける感じがよかったです。
しょぼくれてる田中圭も良かった。
今週も佐々木希に茶々を入れる木村文乃が輝いてました。
ちょっとインテリで嫌な女がよくはまる。
伊藤君が執着する女(志田未来)の友人のくだらないギャグを耳にして舌打ちする感じはよかったです。
今後も週に一回はやってほしい。
涙をこらえている佐々木希の横で「今泣くところ」と意地悪く言ってた様子(瞳が輝いてた)も印象的でした。
この人、ほんとに結構黒いのでは?
そう思われるのは女優さんとしてはうれしいことなのでしょう(ほんとか?)
木村文乃にも男に執着してすげなくされた哀しい過去があるようです。
すこーしずつ明かされていくんでしょうね。
あと、今週は中村倫也が木村文乃の脚本家仲間として登場。
この人も深夜ドラマによくでるな~(それもメインの周辺で)。
盛り上がっていく伊藤君。
今後も大・大期待です。