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お母さん、娘をやめていいですか? 斉藤由貴の不安定な母親の演技は抜群だが、ドラマ全体としてはいまいち盛り上がらず

斉藤さん、不安定な母親の演技が抜群にはまってます。

周囲の人の優しい言葉を無視し、いきなり泣き出したり、夫の寺脇康文に絡みはじめたり、かといってものすごく爆発するかといえばそうではなく、静かに爆発する感じ。

あれが大爆発だと普通なんですが、低いトーンで爆発する感じが逆に怖かったです。複雑な演出を消化する斉藤さんがすごかったです。

波留が何か大事なことを言おうとすると、くだらない方向に話をもっていこうとしたりするわざとらしさも完璧。

柳楽優弥の肩を借りて泣くシーンも情緒たっぷりで、でもなんか含みやたくらみがある感じで良かったですね。

斉藤さんと同じシーンの人はみな影が薄くなるぐらい、今回みんな斉藤さんにもっていかれてます。

斉藤さんにとってはこのうえなく美味しいドラマです。はまり役。

そんな斉藤さんに対して演技がいまいちなのが波留。

驚くときは目を大きく開け、困ったときはちょっと細め・・・クセのない朝ドラヒロインだったらそれでOKなんでしょうが、一般のドラマとなるともう少しいろんな技を要求されます。

そうでなければ、斉藤由貴のような女優さんと対等に対峙できない。

若い女優さんにはちょっと荷が重い相手(斉藤さん)かもしれません。役のトリッキーさでも波留のが不利ですしね。

そんな今回のあらすじは・・・

娘、波留と母、大空眞弓のもとを訪れた斉藤由貴ですが、何も言わず姿を消します。

友人、麻生祐未の元へ行き、自宅へは帰りません。

そして、波留からの連絡を一切無視し続けます。不安でいっぱいになる波留。

そんななか斉藤さんの母、大空眞弓が亡くなり、夫がリストラ候補だということも知ります。

母を喪い不安定になって斉藤さんは寝込んでしまいます。

そして、波留に私(斉藤さん)と彼氏(柳楽優弥)のどっちが大事かとせまります。

とまどいながら母(斉藤さん)だと答える波留。

波留は母のために柳楽優弥と別れようと心に決めますが、柳楽さんが会いに来て、波留との関係をつなぎます。

波留は、母、斎藤さんに「母親も彼氏(柳楽さん)も大事」だと気持ちをぶつけ、交際の了解を得ますが、本当に母親が納得しているのか不安なままです。

斉藤さんは柳楽さんに会いに行き、波留とのことを認めると伝えます。

そして、自身の悲しみ(仲違いしたまま母を喪ったこと)を語り、柳楽さんの胸を借り泣きます。

それを見た柳楽さんの同僚、壇蜜は慌ててその場を立ち去ります。

また、波留の生徒、石井杏奈は母親と離婚した父親に会いに行こうとしたことがばれ、母親に首にあとが残るほどヘッドロックされます。

生徒のために母親と対峙した波留は、母親に強く反発されますがひるまず「もう少し娘さんの気持ちを聞いてあげてほしい」と伝えます。

ざっとこんな感じでした。

形は違えど母親からの呪縛に苦しむ生徒をなんとかしようとする波留の演技は強さがあって良かったです。

この方、あまり弱弱しい感じが似合わないのかもしれません。

見た目は大人しい感じなんですけどね。

今後、母親と本格的に戦っていくうちに強い波留が見れるのかもしれません。