ゴロウデラックス 瀬戸内寂聴の秘書、瀬尾まなほ
瀬戸内寂聴先生、お元気です。95歳だって。バケモンですよね、あの年齢であの執筆量。
素晴らしいと思います。尊敬。
その先生の秘書、29歳の瀬尾まなほさんが本を出したということで、番組に登場。
先生との日常を語ってくださいます。
66歳差の二人を見ていると、先生と秘書というより、孫と祖母といった感じ。
瀬尾さんが、先生に顔を近づけ(ものすごい距離が近かった)、じっと目を見て話す感じが印象的でした。
瀬尾さん、西の方だし(関西人)、結構するどい感じで先生に突っ込んだりしてましたが、先生はなんでもないといった感じで流してました。
年齢の差があるから仕方ないけど、秘書のほうが元気でしたね。
でも、先生を尊敬している感じはよく出てました。あと、ほんとに好きなんでしょうね。
人間的に好きじゃないと(お互いに)、あんなに密に仕事できないと思います。
秘書といっても、先生の生活のサポートをすることが非常に多いようなので。
瀬戸内寂聴先生には過去には5、6名のスタッフがいたそうですが、皆さん、瀬尾さんをのぞいて一気に退職されてます。
スタッフがいると、先生がいっぱい働かないといけなくなる(スタッフの給料のために、たくさん執筆しないといけない、働かないといけない)から、皆さんが涙ながらに辞めたそうです。
なんていいお話しなんでしょう。
こーゆー話をきくと、ほんとは辞めたくて辞めたくて適当な理由つけてんだろ、などと思ってしまうのは、自分がろくな職場で働いたことしかないせいだと思います。
ああ、自分の心の醜さが憎い(ってゆーか、職場運のなさがうらめしい。といっても、現代人のほとんどはそんな感じだと思う)。
そんなスタッフたちの中で、瀬尾さんが唯一残られた方だそうです。
全員辞めないところに思いやりというか、「先生のためにみんなで辞める」というのが嘘ではないことが証明されてますよね。
これで全員辞めてたら、それは単なる嫌がらせというか、「おまえが嫌いなんだよ」を示しているだけになる。
瀬戸内寂聴先生のことを瀬尾さんは、最強の味方と言ってました。ほんとに信頼してるんですね。
先生は死ぬときは執筆しながら、伏せて、うたた寝するように死にたいとおっしゃっていました。
そのときはできれば瀬尾さんに傍にいてほしいとも。
ボスと秘書、しかも女同士なんていうと、ついドロドロしたものを想像しがちですが、こんなふうに良い関係を構築できることもあるんですね。
お二人が立派な方だからでしょうが、うらやましい関係です(相性の良い人とのびのび働きたいもんです)。
これが瀬尾さんの著書