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就活家族~きっと、うまくいく~ しっかりした人間ドラマなのに、三浦友和がいきなりドラムたたき始めてなんじゃこりゃ

しっかりした人間ドラマでした。

今風ではないけど、ドラマって感じのドラマ。演技もしっかりした役者さんばかりがそろっていて、調和がとれてます。

前田敦子が若干浮いてるかな~って感じ。下手なんじゃなくて、一人だけトーンが明るいんですよね。

父親は三浦友和で大企業の人事マン、母親は黒木瞳で学校の先生、長女は前田敦子で会社員、長男が工藤阿須加で就活生。

中心となるのはこの一家。工藤阿須加は「家売るオンナ」からそんなに時間が経ってないのに、ちょっとげっそりした感じ。

就活で鬱っぽくなってる役だから、役作りなのかな。だとしたら立派です。

そんな工藤さんはエリートの父親に反抗&引け目を感じてる息子です。

まっすぐな役が多かった人なので、屈折した役をどう演じるか気になります。

前田敦子はいやいや会社勤めしてる会社員。親の金をくすねたり、ちょっとクセのある長女。

黒木瞳はいい学校の先生であり、いい母親であり、真面目な主婦。それなりに今の生活に満足してるタイプ。

父親の三浦友和は融通が利かずに出世が遅れていたが、ついに役員に内々定します。

嫌な役目を引き受けていた(リストラの主導)が報われたと喜ぶ友和。

そんなときに問題勃発。面接でふざけた態度をとった就活生にキツくNGを出したのですが、その就活生が会社の命運を握る大銀行の頭取の息子。

この息子が立場を利用し、三浦友和を振り回します。これで役員もパーかと思いましたが、この息子があっさり改心。

友和も株をあげます。しかし、本当の敵はそっちじゃなかったというパターン(伏線は十分でしたが)。

友和にセクハラされたとリストラが決まっている女子社員(木村多江)が出てきて、役員の椅子はあっさり遠ざかります。で、どうなる? ってところで次週へ続く。

こんな感じでスタートしました。古典的といったらなんですが、いわゆる人間ドラマ。

でも、重厚感もあります。とくに三浦友和さん。

「いいおじさん」というイメージでしたが、怒るシーンにはそれなりのいや~な感じも出てて、それがいいです。ところどころで目つきが悪い。

頭取の息子とやりあったあと(あれで目が覚めるなんて、ありえん。最近のひねた若者はそんなもんじゃない)、軽音楽部にあったドラムを一心不乱にたたきはじめた友和には唖然とさせられました。

このシーンまで比較的リアルを追及してたのに(リストラがドラマチックに描かれすぎでしたが)、いきなりなんじゃこりゃって展開に。

冷水を浴びせられた感じ。このシーン、わかる、わかるって人いるんですかね。ちょっと狙いがわかりませんでした。

一心不乱(のわりに髪も動きも乱れない)な友和に何を感じろと? 次回以降に期待をつなぎます。

ほかに気になった登場人物は就活学校の運営者、新井浩文、いかにもうさんくさい。

前のシーズンではたしか深夜ドラマで詐欺られてましたよね? 今度は逆? 新井さん、いろんなオファーがあってモテモテです。

しかし、就活がうまくいかないからって、あんな見え見えな詐欺師にひっかかるもんでしょうか。疑問です。

溺れる者は藁をもつかむとはいいますが、ちょっと強引な展開。来週以降、リアルに見えるための肉付けが施されるのでしょうか。

うまくいくことを願います。

あとは前田敦子に近づく渡辺大。若いサラリーマンがあんな景色のいい高級マンションに住めるわけないっつの。

あんなラブホみたいな部屋に連れ込まれてキャッキャッ言ってるあっちゃんってどうなの?(役の上のことですが)。

わりと展開が予想できる(今週の木村多江のことといい)ドラマですが、それはそれ。展開が平凡でもいいんです。

しっかりとしたセリフなどがあれば、それで補えます。

いまのところは会話も平凡な感じの就活家族。みんなが追い詰められていき、本性が出てくる展開になると、刺さるセリフが出てくるのでしょうか。

とりあえず次回以降に期待です。